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【29年目のプロ会社が伝授】トイレ詰まりを自分でできる解消を解説!応急処置と原因究明で再発防止!
トイレが詰まった!
どうしよう!!!
トイレが詰まった時に、まず慌てないことが重要!以外に直せることも多いです。
ただし、詰まりを放っておくと水が溢れたり、トイレが故障したりする原因となるので、いざというときのために詰まりの解消方法や予防策をチェックしておきましょう。
本記事ではトイレ詰まりの主な原因や解消方法、予防策を説明すると共に、どうしても直らない場合の対処法や、トイレ詰まりに関するよくある質問をまとめました。
- 紙は一度に大量に使うと水に溶けきれず、「詰まり」の原因になる
- 原因が「トイレレットペーパー」で「自然と水が引いていく場合」は自分で直せる可能性が高い
- ラバーカップ(すっぽん)で解消しない場合は、複数の要因を秘めている可能性があり素人が便器を触ったり修理しようとすると被害が大きくなる場合もあり得る
ラバーカップ(すっぽん)を使って解消しない場合は、すぐに業者を呼んだほうが賢明です。
トイレ詰まりによる主なトラブル・症状5パターン
トイレが詰まると、以下のようなさまざまな症状が現れます。これらの症状に気付いたら、早めに対処することが重要です。
水が溢れる
最も深刻な症状の一つが、水が便器から溢れることです。この状態になると、床が水浸しになり、他の家具や設備に被害が及ぶ可能性があるため、即座に対応する必要があります。
トイレが詰まった場合、早めの対処が重要です。詰まりの原因を特定し、適切な解消方法を実施することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
今すぐにでも溢れそうな場合は、不用意にラバーカップ(すっぽん)を使わずに水を汲み出すことが優先です。
ゴム手袋を装着する
まず、衛生面を考慮してゴム手袋を装着します。これにより、汚水に直接触れるリスクを避けられます。
バケツで水を汲み出す
トイレの水が溢れそうな場合、バケツを使用して便器内の水を少しずつ汲み出します。バケツの縁を便器に密着させ、ゆっくりと水を汲み出すことで、周囲に水が飛び散るのを防ぎます。バケツがいっぱいになったら、洗面台や風呂場の排水口に水を捨てます。
スポンジやモップで拭き取る
バケツで水を汲み出した後、スポンジやモップを使って便器内や床に残った水を拭き取ります。特に、床にこぼれた水をしっかりと拭き取り、床材のダメージを防ぎます。
タオルや古新聞で保護する
最後に、床にタオルや古新聞を敷いて、万が一の水漏れに備えます。これにより、床が濡れるのを防ぎ、後片付けが楽になります。
水が流れにくい
トイレの水がいつもよりも流れにくくなっている場合、詰まりが発生している可能性があります。通常、トイレの水は勢いよく流れるはずですが、流れが弱くなったり、時間がかかる場合は注意が必要です。
逆流する
トイレを流した後、水が逆流して便器に戻ってくる場合、深刻な詰まりが発生している可能性があります。逆流は特に不快で衛生的な問題を引き起こすため、早急に対処が必要です。
異音がする(変な音がする)
トイレを流したときに通常とは異なる音がする場合、詰まりが進行している可能性があります。特に、ゴボゴボといった音がする場合は、排水管内に異物が詰まっていることが考えられます。
異臭がする
トイレから異臭がする場合も詰まりのサインです。詰まりが原因で排水がスムーズに行われず、悪臭が発生することがあります。異臭に気付いたら、早めに詰まりを解消する対策を取ることが大切です。
トイレ詰まりの主な原因
トイレが詰まってしまう原因は大きく分けて4つあります。場合によっては複数の原因が重なっている場合もあるので、思い当たることがないかどうか確認してみましょう。
紙の使いすぎ
詰まりの原因として特に多いのが、紙の使いすぎです。紙は水に浸けると繊維がほぐれて溶ける性質を持っているため、通常であれば詰まる心配はありません。
しかし、一度に大量の紙を流そうとすると、細かい繊維が重なり合って塊となり、排水管を詰まらせる原因となることがあります。
さらに、節水で少量の水しか流れない状態になっていると、紙がよくほぐれず、さらに詰まりが発生しやすくなります。
異物の投棄
トイレは原則として排泄物と紙だけを流す仕様になっています。そのため、おむつや生理用品といった固形物を流そうとすると詰まりが起こる原因となります。
なお、水に溶けないティッシュペーパーなども詰まりの原因となるので要注意です。
排水管の老朽化
トイレの排水管は年月が経過すると、老朽化によってゆがみや変形が生じ、流れが悪くなることがあります。
国税庁が公開している情報によると、給排水・衛生設備の耐用年数は15年とされています。
もちろん、実際の経年劣化のスピードは使用状況や材質などによって異なりますが、10年~15年を超えたら老朽化による詰まりのリスクが高くなってくるので要注意です。
国税庁:給排水・衛生設備、ガス設備より
https://www.keisan.nta.go.jp/h29yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensutatemono.html#:~:text=%E8%A8%AD%E5%82%99%E3%80%81%E3%82%AC%E3%82%B9%E8%A8%AD%E5%82%99-,15,-%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%80%90%E7%94%A8
尿石の付着
尿石とは、尿に含まれているたんぱく質や尿素などが細菌の働きによって変質し、便器などに付着したものです。
尿石が付着すると、その部分が茶色や黒褐色になる他、大量に堆積すると詰まりの原因になることもあります。
特に排水管に尿石が溜まると詰まりが起こりやすくなるため、定期的な除去が必要になります。
トイレ詰まりの応急処置と解消方法
トイレ詰まりの応急処置と解消法には、道具なしで実践できる簡単な方法と、市販の薬剤を使った方法、そして専門業者に依頼する方法の3つがあります。
- 簡単な詰まりの解消法(応急処置)
- 市販の薬剤を使った方法
- 専門業者への依頼
自分でトイレ詰まりを解消できる条件と方法(応急処置)
自分でトイレ詰まりを直せる条件は、下記2点。
- トイレットペーパーを使いすぎたことによって詰まった状態
- 水が少しずつ引いていく状態
この2点が揃っている状況であれば、ご自身で改善することができます。
まず下準備として、温水洗浄トイレの電源プラグを抜きます。
その後、トイレの便器に繋がってる止水栓を締めます。
次に、バケツやペットボトルに水を入れ、少し高い位置から排水口に向かって水を注ぎます。簡単な詰まりであれば、注いだ水の流れや水圧によって詰まりを解消することができます。
なお、一度に大量の水を流し込むと便器から水が溢れることがあるので、量を調節しながら、何度かに分けて注ぐのがポイントです。
また、詰まりの原因が紙の場合は、40〜60度くらいのぬるま湯を注ぐのが効果的です。この方法で解消できない場合は、ラバーカップを使う方法があります。(熱湯はNG)
ラバーカップ(すっぽん)を排水口に押し込んでしっかり密着させ、力を込めて引っ張り上げるという作業を繰り返すと、空気圧によって詰まりを解消できる可能性があります。
ラバーカップを使う方法
なお、ラバーカップを使うと汚水が飛び散るおそれがあるので、周囲に便器やその周辺にビニールシートを被せておくとよいでしょう。
透明のビニールシートを用意
周囲に汚水が飛び散らないよう、透明のビニールシートの真ん中に穴をあけ、ラバーカップの柄を通しておきます。
ラバーカップを押し込んで引き抜く
便器の排水口にラバーカップを密着させます。その後、静かに押し付けてから勢いよく引きます。排水されるまでこの流れを繰り返します。
便器の上面近くまで水位がある状態でラバーカップ洋式を押し込むと、タンクの排水弁が開き、汚水があふれることがありますので、灯油ポンプなどを使い、水位が便器の上面より10cm以上低くなってから使用してください。
バケツで水を流してチェック(詰まった状態で流さない)
つまりが取れた場合、念のためバケツで水を流し、問題なく水が流れるかどうか確認します。
なぜつまりが取れたのに、わざわざバケツを使って水の流れを確認するのか?というと、万が一つまりが取れていなかった状態でタンクレバーを回して水を流してしまうと、かえって便器から水が溢れる可能性が高いからです。
便器のつまりの対処方法
https://jp.toto.com/support/repair/toilet/tank/clogged/
もし、ラバーカップ(すっぽん)でも解決できない場合は、こちらの対処法もお試しください。
市販の薬剤を使った方法
トイレ詰まりの原因に適した薬剤を使って解消する方法です。
原因が尿石の場合は酸性の薬剤を、紙などが原因の場合は重曹を用いると、効果的に詰まりを解消できます。
酸性の薬剤を使った解消方法は簡単で、適量を便器に掛けた後、ブラシを使って擦り洗いし、水を流すだけです。詰まりが頑固な場合は薬剤を便器に掛けた後、少し時間を置いてから擦り洗いしましょう。
一方、重曹を使う場合は便器の排水口に適量を振りかけた後、その上から酢またはクエン酸を掛けます。さらにその上からぬるま湯を入れると、化学反応で泡が立ってくるので、そのまま1時間ほど放置します。
最後に、バケツやペットボトルで水を流せば完了です。
専門業者への依頼
上記の方法を試してトイレ詰まりが解消されない場合、排水口や排水管に水に溶けない異物が詰まっているか、あるいは排水管そのものの劣化によって詰まりが発生している可能性が考えられます。
業者であればトイレ詰まりの原因を明らかにした上で、適切な方法で対処・修理してくれます。
特に原因が分からないまま、あれこれとさまざまな方法を試すと事態が悪化する可能性もあるので、速やかに業者に依頼することをおすすめします。
トイレ詰まりの予防策
トイレ詰まりを未然に防ぐために、日頃からやっておきたい予防策を3つご紹介します。
日常の使い方に気を付ける
トイレ詰まりは日常の誤った使い方が原因になるケースが多いので、使用方法を見直すだけでも詰まりの予防につながります。
具体的に気を付けたいポイントは以下のとおりです。
- 紙を一度に使いすぎない
- 水に流れないものを入れない
- タンクの上に物を置かない(落下防止)
- 水栓レバーの大と小を使い分ける
- 過剰な節水対策はしない
「過剰な節水対策」とは、排泄物の量に関係なく毎回水栓レバーの小のみ使う、タンクの中に物を入れて水をかさ増しするといった方法のことです。これを行うと、排水量が減って紙がスムーズに溶けなくなり、詰まりの原因となり得るので要注意です。
定期的なメンテナンス
便器の排水口や排水管に汚れが溜まっていると、水の流れが悪くなって詰まりが発生する原因となります。そのため、排水口や排水管は定期的にメンテナンスを行い、汚れが蓄積しないよう注意しましょう。
ブラシを使った日々の掃除はもちろん、定期的に酸性の薬剤などを使用した尿石汚れの除去も行うことが大切です。ただ、排水管に頑固な汚れがこびりついたり、排水管自体が老朽化したりしていると、セルフメンテナンスが困難な場合があります。
そのときは無理をせず、プロの業者に依頼して専門的なメンテナンスをしてもらう方がよいでしょう。
節水トイレの導入
前述したとおり、水栓レバーの小のみを使用したり、タンク内に物を入れてかさ増ししたりする節水方法は詰まりの原因となります。そのため、トイレの水を節約したい場合は上記の方法ではなく、節水トイレの導入を検討しましょう。
節水トイレとは、サイフォンの原理と呼ばれる現象を利用し、少ない水で排泄物を流せるタイプのことです。通常のトイレで節水対策を行うよりも、節水トイレを利用した方が詰まりのリスクを軽減しながら水を節約できるので、詰まり予防と節水を両立することが可能です。
それでも直らない場合は業者へ依頼しよう
奥に引っかかったものを無理に取り出そうとしたり、排水管のゆがみを強引に直したりしようとすると、かえって症状が悪化する可能性がある他、場合によってはトイレが故障する原因にもなります。
上記の方法を試しても詰まりが直らない場合は、プロの業者に修理を依頼することを検討しましょう。
トイレが詰まった場合の対処法や、日常でできる予防策の多くは、ご自分で行うことが可能です。
ただ、きちんと予防策を講じていても、老朽化によって排水管にゆがみなどが生じたり、水に溶けない異物が奥の方へ引っかかってしまったりすると、セルフケアでは対処できない詰まりが発生してしまうこともあります。
また、修理を依頼する際は複数社から見積もりを取り、適正な価格が提示されているかどうか確認しましょう。相場よりも大幅に安い料金を提示する業者は、作業完了後、追加料金などと称して法外な料金を請求してくるところもあるので要注意です。
良心的な業者を探すには、インターネット等で実際にその業者を利用した人の口コミや体験談を調べたり、修理について問い合わせたときに親身になって対応してくれたかどうかをチェックしたりするとよいでしょう。
トイレ詰まりに対するFAQ
トイレ詰まりに関してよくある疑問・質問を3つご紹介します。
紙が詰まりやすいのはなぜ?
トイレに紙が詰まりやすい原因には、以下のようなものがあります。
- 水量が少ない
- 紙を一度に使いすぎる
- 排水管に問題がある
- 海外製の紙を使用している
このうち、特に多いのは1と2です。前述のとおり、紙は水に溶けやすい性質がありますが、紙の量に対して水が少なすぎると十分に溶けきれず、詰まりの原因となることがあります。
また、水や紙の量に問題がなくても、老朽化によって排水管にゆがみなどが生じていたり、水に溶けないものが管に入り込んだりしていると、紙がうまく流れなくなります。
また、海外製の紙を使用することも詰まりの原因になる場合があります。海外では、紙を便器に流さずに、ゴミ箱に捨てる国や地域がありますが、そういった場所で製造されたトイレットペーパーは水に溶けない仕様になっているため、日本で使用すると詰まりの原因になります。
そのため、海外製の紙を使う場合は水に溶ける性質のものかどうかきちんとチェックしてから使用しましょう。
自力で解決できないときの見極め方
トイレの詰まりには、自力で解決できるケースと、そうでないケースがあります。例えば、トイレの水が逆流している、大きな異音がするという場合は、排水管に異常が発生している可能性があり、自力で対処するのは困難です。
無理に対処しようとすると、水漏れなど新たなトラブルが発生するリスクもあるため、明らかな異常が見られる場合は業者に修理を依頼した方がよいでしょう。
予防策として有効な製品や方法は?
トイレ詰まりを予防したいときは、尿石汚れを除去できる酸性の洗剤を常備しておきましょう。定期的に酸性の洗剤を利用して掃除すれば、尿石の堆積やこびりつきを予防することができます。
なお、排水口に流すだけで排水管を掃除できる市販のパイプクリーナーは、トイレ詰まりの予防には適していません。それどころか、前述した酸性洗剤と一緒に使用すると人体に有害なガスが発生するおそれがあるので、市販のパイプクリーナーは使わないようにしましょう。
まとめ
トイレ詰まりは、紙の使いすぎや異物の投棄、排水管の老朽化、尿石の堆積などによって起こります。簡単な詰まりであれば、水やお湯を流したり、市販の薬剤やラバーカップなどを使用したりすれば自力で解決することが可能です。
ただ、異物が排水管の奥に詰まったり、老朽化した排水管にゆがみが生じたりしていると、自力で対処するのは困難です。このような場合、無理に詰まりを解消しようとすると、かえって症状が悪化したり、故障したりする原因になります。そのため、自力でできる対処法を試しても解決しない場合は、プロの業者に連絡して修理してもらいましょう。
なお、トイレ詰まりが解消しても、日常の使い方が誤っている場合はトラブルが再発するおそれがあります。詰まりが繰り返し発生する場合は、紙を使いすぎない、過剰な節水をしない、定期的な掃除を心掛けるなどの予防策を日常的に取り入れるようにしましょう。
トイレの水を節約したい場合は、少量の水でも効率よく流せる節水トイレの導入を検討することをおすすめします。