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井戸ポンプから水が出ない!主な原因と即効性のある対処法を解説

緑色の井戸ポンプ

井戸ポンプを使用している家庭で、突然、蛇口をひねっても水が出なくなった経験はありませんか。井戸ポンプから水が出ない原因として「呼び水の不足」や「機器の不具合」などが考えられます。

スタッフ

井戸ポンプの問題に対しては、適切な対処法や予防策が存在します。定期的なメンテナンスや点検を行うことで、多くの問題を未然に防ぐことができるでしょう。

この記事は、井戸ポンプの水が出なくなる主な原因と、その対処法について詳しく解説します。

この記事の概要
  • 井戸ポンプから水が出ない原因は呼び水不足や機器のトラブルが考えられる
  • 自分で対処できない問題も多いため、原因を突き止めるには専門業者への相談がおすすめ
  • 水が出ない原因によってはポンプの買い替えも検討しよう
書いてあること

井戸ポンプから水が出ないときの基本チェック

井戸から水があふれている様子

井戸ポンプから水が出ない問題に直面した際、まずはその仕組みを理解し、基本的なチェックを行うことが重要です。

自己診断で対処が難しいと感じたときは、専門業者への依頼をおすすめします。

井戸ポンプの種類と基本的な動作原理

井戸ポンプには、深井戸用と浅井戸用の2種類があります。

深井戸ポンプは主に2種類あり、一般的に使用されているのはジェットポンプと水中ポンプです。ジェットポンプは地表から水面までの距離が8m~20mの井戸に適しています。水中ポンプは、さらに深いタイプの井戸に使用されるポンプです。

一方、浅井戸ポンプは、大気圧を利用して直接水を吸い上げます。地表から水面までの距離が8m程度までの井戸に適した仕組みで、手動と電動の2種類があります。

それぞれの動作原理を理解することで、水が出ない問題の背景がより明確になるでしょう。どのタイプを使用しているか、確認した上で原因を探ることが重要です。

スタッフ

動作原理を理解して水が出ない問題を明確にしましょう。

水が出ないときの診断のポイント

井戸ポンプから水が出ない場合、まず考えられる主なトラブルは呼び水の不足です。

呼び水とは、ポンプ内部にあらかじめ入れておく水のことで、これがないと真空状態が作れず、水を吸い上げられません。モーターが回っているのに水が出ない場合、呼び水を補充してみましょう。

次に、井戸ポンプの配管や部品に問題がないかを確認します。モーターが回らない場合は、電源プラグの接続やブレーカーもチェックが必要です。操作コントローラーに異常表示がないかも見てみましょう。

基本的なチェックを行っても問題が解決しない場合は、地下水位の低下といった環境自体の影響の可能性もあるため、専門業者に相談することをおすすめします。井戸ポンプのトラブルが起きたときは、適切な診断と対処が重要です。

専門業者へ相談するべき問題を見極めるには

井戸ポンプの診断や修理を自分で行う際は、安全が優先です。電気系統を扱う場合は、必ず電源を切ってから作業しましょう。安全が確保できない場合は、専門業者への相談をおすすめします。

機械の不調があれば、部品の交換や買い替えにつながる可能性も高いでしょう。また、水位の低下や水質に関する問題が起きたときも、専門業者の知識が不可欠です。

清掃や水の補充で対処できる範囲を超えた場合、早めに専門家に相談することで、より大きな故障や事故を防ぐことができます。専門業者は、的確な診断と適切な修理方法を提案してくれるでしょう。

配水管内の呼び水不足による問題の対処法

腕を組み片手を顎に当てて悩む女性

井戸ポンプから水が出ない主な原因の一つに、吸込管内の呼び水不足があります。呼び水不足の症状や原因、メンテナンス方法について詳しく解説します。

呼び水不足の症状と原因

呼び水不足とは、本来ポンプ内に最初から入っているべき水が不足しているために起こる現象です。呼び水が不足すると、ポンプが空回りして水を吸い上げられなくなります。

呼び水不足の主な原因には、長期間使用しないことで起きる蒸発や配管内への空気の混入、ポンプ本体の不具合などが挙げられます。

基本的な症状として、ポンプのモーター音はするものの水が出ない、または水の出が悪いといった状態が見られます。この場合、呼び水を適切に補充することで改善する可能性があります。

適切な呼び水の補充方法

呼び水の補充は、井戸ポンプの水不足を解消する効果的な方法です。詳細な補充の方法は、ポンプの説明書に書いてあります。種類やメーカーによって手順が変わる可能性があるため、まずは説明書を読んでから作業を始めましょう。

ポンプの電源を切ってから水を注ぎ、空気抜きを行う流れが一般的です。作業が終わってから、ポンプを作動させ、水が出るかどうかを確認しましょう。

内部に空気がたまっている場合は、泡が出てくることがあります。泡が出た場合は、出なくなるまで水を注ぐ作業を繰り返しましょう。作業が完全に終わったら、ポンプの電源を切り、注ぎ口のフタを閉めます。

経年劣化による機器の不具合と対策

水がたまっているイメージ

井戸ポンプの経年劣化は、水が出なくなる主な原因です。長年の使用により、ポンプの主要部品が劣化し、性能が低下することがあります。適切に対策するために、井戸ポンプの劣化の兆候や部品交換のタイミングと方法を把握しておきましょう。

井戸ポンプの主要部品と劣化の兆候

井戸ポンプは、複数の部品で構成されています。長年の使用で劣化すると、水が出なくなる原因にもなりかねません。

ポンプ本体には、モーターやインペラーなどの部品が使われています。ひび割れやはがれなど、見た目で分かる劣化もあるでしょう。異音や誤作動が起きる場合も、経年劣化が考えられます。

気になる兆候に気づいたら、早めの点検が重要です。水量の変化や異音、水漏れなどの異常があれば、専門業者に相談することをおすすめします。

井戸ポンプ交換のタイミングと業者依頼を検討するポイント

井戸ポンプの寿命は、使用環境や頻度にもよりますが、一般的に10年程度といわれています。使用年数が10年付近で以下の症状が現れた場合は、井戸ポンプの交換を検討しましょう。

  • 水が出ない、出にくくなった
  • 電源が頻繁に落ちる
  • 動作音が大きくなった、異音がする

部品交換やメンテナンス、修理を繰り返しても改善が見られないまま使用を続けると、漏水や漏電の危険も考えられます。異常な動作がある、交換時期か確認してほしいといったときは、専門業者に点検などを依頼しましょう。

ストレーナーや砂こし器に問題が起きているときの対処法

井戸ポンプから水が出ない原因として、ストレーナーや砂こし器の目詰まりがあります。水が出なくなったときは、部品の状態も確認しましょう。

井戸と近隣の建物

目詰まりが起きたときの影響や、点検・清掃の手順について解説します。

ストレーナーと砂こし器の役割と目詰まりの影響

井戸ポンプが正常に水を送り出す上で、ストレーナーと砂こし器は欠かせない装置です。ストレーナーは井戸内の砂や異物の侵入を防ぎ、砂こし器はさらに微細な粒子を捕らえます。

しかし、長期使用や水質の影響で目詰まりを起こすと、水の流れが阻害され、ポンプの性能低下や水が出なくなる事態を招きます。揚水量の減少や水の濁り、砂の混入などは目詰まりの兆候です。もし症状が現れたら、早めの対応を心掛けしましょう。

ストレーナーや砂こし器の清掃は専門知識が必要なため、多くの場合、専門業者による対応が推奨されます。定期的なメンテナンスを行うことで、突然の水不足を防ぎ、井戸ポンプが長く使える可能性も高くなるでしょう。

目詰まりの点検と清掃の手順

ストレーナーと砂こし器の目詰まりを解消するには、まず水を止め、ポンプを停止します。次に、ストレーナーを取り外し、ブラシや高圧洗浄機で丁寧に洗浄します。砂こし器も同様に分解し、フィルターを清掃します。

清掃後は、部品を元の位置に正しく取り付けることが重要です。組み立て後、少量の水を流して漏れがないか確認します。最後に、ポンプを再起動し、水の出具合をチェックします。

分解を含む作業には専門知識が求められるため、自分で対処する場合、取り扱い説明書を読みながら慎重に進める必要があるでしょう。分解後の組み立てに不安があれば、専門業者に依頼することをおすすめします。

凍結による水の流れの阻害と予防法

水がたまった井戸のイメージ

井戸ポンプの凍結は、冬季に水が出なくなる主要な原因です。凍結は単に水の供給を妨げるだけでなく、ポンプや配管の破損にもつながる恐れがあります。凍結に関する重要な情報と対策について確認しましょう。

井戸ポンプの凍結リスクと症状

井戸ポンプの凍結は、冬季の厳しい寒さによって引き起こされる深刻な問題です。特に気温が低くなると、パイプ内の水が凍りやすくなります。凍結すると、ポンプから水が出なくなるだけでなく、最悪の場合、ポンプ本体や配管が破損することもあるでしょう。

凍結のリスクが高まる状況としては、長期不在時や電源を切った状態が挙げられます。井戸ポンプには凍結防止機能が搭載されているものもありますが、電源を切ってしまうと作動しないため注意が必要です。また、ポンプの老朽化により性能が低下し、凍結防止機能が正常に働かないケースも考えられます。

冬場にポンプのスイッチを入れても水が出ない、異音がする、配管から水漏れが発生するなどの症状が見られた場合、凍結を疑ってみましょう。

効果的な凍結予防策と冬季のメンテナンス

井戸ポンプの凍結を予防するには、適切な対策が不可欠です。

多くの井戸ポンプでは、凍結防止機能が搭載されているため、使用していないときも電源を切らずにポンプを稼働させることで、凍結を防げます。

加えて、露出している配管部分に保温材を巻くことも検討しましょう。凍結防止ヒーターの設置も効果的です。

冬季のメンテナンスとしては、定期的に配管やポンプの状態を確認し、劣化や損傷がないか点検することが重要です。また、地域の気象情報に注意を払い、特に寒波が予想される際は追加の対策を講じましょう。

まとめ

井戸水を汲むためのバケツ

井戸ポンプの水が出ない場合、呼び水不足や機器のトラブルが主な要因と考えられます。季節によっては、凍結が原因となることもあるでしょう。地下水位そのものが低下してしまい、水が枯渇している可能性もあります。

井戸ポンプの問題に対しては、適切な対処法や予防策が存在します。定期的なメンテナンスや点検を行うことで、多くの問題を未然に防ぐことができるでしょう。

また、自分で対応可能なメンテナンスと専門家に依頼すべき修理を見極めることも重要です。簡単な対処法で症状が改善しない場合は、無理をせず専門業者への相談をおすすめします。

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