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洗濯機がうるさい!モーター音の原因と今すぐできる対処法などを紹介

洗濯機がうるさい!原因と今すぐできる対処法などを紹介

「洗濯機から大きな音がする」「洗濯機を動かすたびにうるさい」など、洗濯機からの音に悩まされていませんか。洗濯機がうるさくなる原因は複数ありますが、なかには業者による対応が必要になるケースもあります。

放っておくとトラブルが悪化するおそれもあるので、洗濯機がうるさいと思ったら原因を追求し、必要に応じて適切に対処しましょう。

本記事では洗濯機がうるさい原因や、騒音を軽減する対策、騒音トラブルの予防法、解決しない場合の対処法について解説します。

この記事の概要
  • 洗濯機がうるさい場合はまず使い方を見直すところから始める
  • 水準器が基準点から外れている場合は配置の見直しが必要
  • 保証期間外の騒音トラブルは有償となり、場合によっては費用が高額になるので注意
書いてあること

洗濯機がうるさい原因

洗濯機がうるさくなる原因は複数あります。洗濯機の使い方を見直すだけで改善されるケースがほとんどですが、場合によっては修理やメンテナンスが必要になることもあるので注意しましょう。

ここでは洗濯機が騒音を出す主な原因を6つご紹介します。

洗濯物がかたよっている

洗濯ドラムが回転している間は、遠心力によって衣類がドラムの壁に張り付きます。そのため、衣類同士が絡まり合った状態でドラムに張り付くと、より遠心力が強くなり、洗濯槽のバランスが悪くなってガタガタとうるさくなることがあります。

特に毛布やシーツ、バスタオルといったサイズの大きなものと、フェイスタオルやハンカチ、インナーといった小さなものを一緒に洗っていると、大きなものが小さなものを巻き込んで片寄りが発生しやすくなるので要注意です。

なお、洗濯物のかたよりがひどいと、音がするだけでなく、エラーが発生して洗濯がストップしてしまうこともあります。

厚手の洗濯物を多く入れている

厚手のコットントレーナーや布団、クッションなどは水を吸うとかなり重くなるため、強い遠心力が掛かりやすくなります。

厚手のものや、吸水性の高いものを洗うときは一度に入れようとせず、数回に分けて洗濯するようにしましょう。

防水性の洗濯物を入れている

レインウエアや防水シーツ、防水マットなど、撥水性・防水性の高いものが洗濯槽内に広がると、その上に水が溜まってしまい、かたよりが生じる原因となります。

特にシーツやマットは面積が広く、大量の水を溜め込んでしまう可能性があるため、高確率で騒音が起こりやすくなります。

元々水を弾く素材を使ったものは脱水に掛けなくても自然乾燥だけで乾かせるので、防水・撥水加工が施されたものを洗濯するときは脱水前に取り出しておきましょう。

洗濯機が傾いている

洗濯機が傾いた状態で運転すると、揺れや振動が大きくなり、騒音が発生することがあります。多くの洗濯機には、地面に対して水平になっているかどうかをチェックする水準器が付いているので、音がうるさいと感じたら水準器を確認してみましょう。

水準器のチェック方法は簡単で、内部にある気泡が中央の枠内に収まっているかどうかで判断します。気泡の位置が枠内から外れている場合は水平になっていない可能性があるので、洗濯機の足に物が挟まっていないか調べてみます。

洗濯機の足が経年劣化によってすり減っている場合は、マットを敷くなどして高さを調整しましょう。
水準器が付いていない場合は、市販品を購入するか、あるいはスマートフォンのアプリを使うという方法もあります。

排水パイプの位置が高すぎる

排水パイプとは、洗濯機と排水口を結ぶ蛇腹状のホースのことです。排水パイプの位置はパイプの一番高くなっている箇所の下側と、床との高さが10cm以下に収まるよう配置する必要があり、それ以上高い位置にあると排水がスムーズに行えなくなります。

すると、洗濯槽内に水が残ったまま脱水が開始され、大きな音を出す原因となります。

洗濯機が故障している

上記5つの原因に当てはまらない場合は、洗濯機自体が故障している可能性があります。特に、キュルキュル、ガリガリ、カタカタ、カラカラ、ブーンなどの異音が聞こえる場合は、ベルトやモーター、給水バルブなどのパーツの劣化が考えられるので、修理または交換が必要です。

修理・交換には洗濯機の分解作業をともなうので、業者に依頼する必要があります。

洗濯機の騒音を軽減する対策

洗濯機がうるさい場合に実践したい対策法を3つご紹介します。

防音マットや防振ゴムを使用する

大きな音や振動の発生を抑える防音マット、防振ゴムを使用する方法です。これらのアイテムは、音や振動を吸収するゴムやポリウレタン、EVAなどの素材で作られており、洗濯機の足の下に敷くだけで防音・防振効果を発揮します。

特に防音・防振タイプに優れたものは、音や振動の吸収率が高いメッシュ構造を採用しているものが多く、より高い防音効果を期待できます。

防音マットや防振ゴムはホームセンターやインターネット通販などで販売されているので、振動による音に悩まされている場合は活用してみましょう。

洗濯機のクリーニングを行う

洗濯機の内部に汚れやカビが付着したり、排水パイプや排水口などに詰まりが発生したりすると、排水がスムーズにいかずに大きな音を立てる場合があります。

糸くずフィルターや排水パイプは取り外してご自分でお手入れすることも可能ですが、内部の汚れは業者に依頼し、分解した上でしっかりクリーニングしてもらうのがおすすめです。

洗濯機クリーニングを実施すると、騒音だけでなく臭い防止や故障の予防などにもつながるので一石二鳥です。

洗濯機の配置を見直す

洗濯機の傾きや排水パイプの位置が原因で音がうるさくなっている場合は、洗濯機の配置を見直してみましょう。まず洗濯機の位置ですが、水準器の気泡が基準点に対してどの方向にずれているかを確認します。左にずれていれば左側が高い、手前にずれていれば前が高いという意味です。

洗濯機には四つ脚が付いていますが、そのうち一つは調節脚となっており、高さを調節できる仕様になっています。調節の仕方はメーカーや機種によって異なりますが、一般的に固定用ねじを緩めてから、調節脚自体を左右に回すと脚が高くなったり低くなったりします。水準器の気泡の位置を確認しながら調節脚を回し、気泡が基準点に入るよう調節しましょう。

調節脚を使っても基準点に入らない場合は、固定脚の下にマットを敷くなどして微調整します。
なお、調節を終えたら必ず固定用ねじをしっかり締めましょう。固定用ねじが緩んだまま洗濯機を動かすと、大きな振動が発生する原因となり、ますます騒音がひどくなることもあるので要注意です。

一方、排水パイプの位置が原因の場合は、パイプが一番高くなっているところの下部と床の高さの差が10cm以下になるよう調節します。洗濯機と排水口までの間に段差がある場合は、洗濯機の下にマットなどを敷いて高低差を解消しましょう。

排水パイプが長すぎて浮き上がってしまう場合は、パイプがくぶれている部分をハサミやカッターなどでカットし、スリーブを差し替えて長さを調節します。

洗濯機の騒音トラブルを予防する方法

洗濯機の騒音トラブルを予防したい場合は、以下の方法を試してみましょう。

耐久性の高い部品を使用する

洗濯機のベルトやモーター、給水バルブなどは劣化すると騒音や異音の原因となるため、古いものは新しいものと交換する必要があります。その際、耐久性の高い部品を選んで使用すれば、劣化のスピードが遅くなり、騒音や異音が発生するリスクを低減できます。

パーツは基本的にその機種に適合したものを使用しますが、もし交換パーツを複数から選べる場合は、なるべく耐久性や強度の高いものを選択しましょう。交換作業自体は業者に任せることになるので、どのパーツを選べばよいか悩んだ場合は業者に相談するのがおすすめです。

なお、洗濯機が製造から6年以上経過している場合は、修理よりも洗濯機そのものを買い替えた方が安くなる場合があります。特に製造年月からかなりの年数が経過している場合、交換部品が廃番になって修理に対応できなくなるケースもあるので、修理するかどうか迷った場合も業者に問い合わせてみましょう。

洗濯機の使用方法を守る

洗濯槽に遠心力が掛かりすぎることによって騒音が発生している場合は、洗濯機の使い方を見直すことで問題を解消できます。

例えば、大きなものと小さなものが混在している場合は、どちらか一方を洗濯ネットに入れて絡まらないようにする、厚手のものは少量に留める、防水・撥水加工が施されているものを洗うときは脱水に掛けないなど。

また、洗濯物が多すぎたり、少なすぎたりするのも騒音の原因となるので、適量を心掛けることも大切です。

騒音トラブルが解決しない場合の対処法

騒音対策グッズを使ったり、洗濯機の使い方や配置を見直したりしても問題が解決しない場合は、洗濯機そのものが故障している可能性があります。

いろいろ試しても直らない場合は、それ以上無理をせず、以下の方法で対処しましょう。

メーカーや修理業者に相談する

内部パーツが劣化や不具合を起こしている場合、原因の追究および対応には分解作業が必要になります。洗濯機の分解には専門的な知識と技術、工具が必要になるので、メーカーや修理業者に対処してもらいましょう。

業者に相談する際は、以下の情報を伝えるとスムーズに話が進みます。

  • いつ・どのような音が出るか
  • エラー番号(出ていれば)
  • 洗濯機の型番
  • 保証期間内かどうか

以上の情報を伝え、故障や不具合の可能性がある場合は点検・修理を行うことになります。点検・修理には立ち会いが必要になるため、都合に合わせて日時を決定しましょう。

相談から点検・修理までに掛かる日数はサービスの混み具合などにもよりますが、一般的にメーカーの方が日数が掛かる傾向にあります。騒音問題を早急に解決したいのなら、状況によっては即日対応してくれる修理業者に依頼した方がよいでしょう。

保証期間内の故障は修理を依頼する

洗濯機を購入すると、標準でメーカー保証が付いてきます。保証期間内の故障であれば、無償で点検・修理してくれるので、その洗濯機を購入した販売店に問い合わせて修理の申し込みをしましょう。

一方、保証期間を過ぎてからの点検・修理は有償となります。分解作業をともなう洗濯機の点検・修理は高額になりやすく、作業内容によっては数万円掛かることもあります。

メーカーの保証期間は購入日から1年と短く、騒音トラブルが発生したときには保証が切れていたというケースがほとんどなので、製造年月からかなりの年数が経過している場合は買い替えを検討した方がよいかもしれません。

なお、メーカー保証とは別に家電量販店が独自に行っている保証サービスに加入すれば、3~10年間の保証を受けられます。サービス加入には一定の条件を満たすか、費用を払う必要がありますが、将来の騒音トラブルに不安を感じる場合は延長保証の加入を検討した方がよいでしょう。

洗濯機の騒音に関するよくある質問(FAQ)

洗濯機の騒音についてよくある疑問・質問をまとめました。

洗濯機の音がうるさい原因を特定する方法は?

洗濯機の騒音の原因は以下3つに分類されます。

  1. 洗濯物の使い方に問題がある
  2. 洗濯機の配置に問題がある
  3. 排水や洗濯機自体に問題がある

1の場合、洗濯機の使い方を見直せば解消されるので、洗濯物の量や種類の調節を行いましょう。
また、2の場合も水準器をチェックすれば置き方に問題があるか否かすぐに確認できます。

まずは1と2を試してみて、それでも問題が解決できない場合は排水トラブルや洗濯機の故障と考えた方がよいでしょう。

自力で解決できないときの見極め方は?

洗濯機の騒音について、自力で解決できるのは洗濯機の使い方と配置の見直しだけです。排水に問題がある場合や、洗濯機自体が故障している場合は自分で解決するのは難しいため、メーカーや修理業者に相談しましょう。

騒音を軽減するための有効な方法は?

洗濯機の騒音を手軽に軽減したいのなら、防音マットや防振ゴムを使用する方法があります。

また、洗濯機を新たに購入する際は、静音性にこだわって機種を選ぶという方法も考えられます。洗濯機のカタログやパンフレットには運転音の大きさを表す数値(dB)が記載されているので、静音にこだわるならdBの値がなるべく小さいものを選ぶのがおすすめです。

また、実際の運転音は機種によって異なりますが、一般的にドラム型洗濯機の方が縦型洗濯機よりも運転音が大きくなりやすいとされています。

ドラム型に特別なこだわりがない場合は、縦型を選ぶというのも一つの方法でしょう。

まとめ

洗濯機がうるさい原因は、洗濯機の使い方を間違えている、洗濯機の配置が悪い、排水や洗濯機自体に問題があるなど、複数にわたります。使い方や配置に問題がある場合は自力で対処できますが、排水に問題がある場合や、洗濯機のパーツに劣化や不良が見られる場合は業者による点検・修理が必要かもしれません。

洗濯機の使い方や配置を見直しても問題が解決しない場合は、メーカーや修理業者に点検を依頼することをおすすめします。

ただ、保証期間を過ぎていると点検・修理は有償となり、場合によっては高額な費用が掛かってしまうこともあるので注意しましょう。