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洗濯機の水が出ない9つの原因とは?自分でできる調べ方と対処法を解説
いつも通り洗濯機を使用しているのに、急に水が出なくなり、困っている方もいるでしょう。洗濯機から水が出ない原因は、洗濯機の不具合にあるとは限りません。
「蛇口や元栓が閉まったままになっている」「洗濯機のフタがきちんと閉じられていない」など、ちょっとした原因で水が出なくなる場合もあります。
こちらの記事では、洗濯機の水が出ない9つの原因と対処法についてわかりやすく解説します。
- 洗濯機から水が出ない原因が、洗濯機の故障や不具合にあるとは限らない
- 電源オフや蓋が開いている原因以外は、給水フィルターや緊急止水弁をチェックしよう
- 自分で問題を解決できなければ、水回りの専門業者にできるだけ早く相談することが大切!
洗濯機の水が出ない9つの原因と対処法
洗濯機から急に水が出なくなったら、落ち着いて原因を調べてください。洗濯機の水が出ない原因は、大きく9つに分けられます。
- 緊急止水弁が作動している場合
- 給水フィルターが詰まっている場合
- 蛇口や元栓が閉まっている場合
- 洗濯機のフタが開いている場合
- 水道管や給水ホースが凍結している場合
- 洗濯機の電源が入っていない場合
- 排水弁に異物が詰まっている場合
- 排水モーターが故障している場合
- その他の原因(断水の発生など)
洗濯機から水が出ない原因がわからない場合は、上記の中から当てはまるものを探してみましょう。水が出ない原因を特定できれば、身の回りのものを使って簡単に対処できます。
ここでは、洗濯機の水が出ない原因とその対処法を紹介します。
緊急止水弁が作動している場合
1つ目の原因は、緊急止水弁が作動し、水が一時的に止まっているケースです。
緊急止水弁が作動している場合は、洗濯機の蛇口を少し開けて水圧を下げ、ゆっくりと蛇口の方向へ押し込むと解除できます。蛇口から水があふれないように、あらかじめ給水栓を閉めてから作業を行ってください。
その他の原因もチェックしつつそれでも解決しない場合は、プロに依頼しましょう。洗濯機が何日も使えない場合、コインランドリー通いになることもあり得ますし、「お急ぎ水道屋」なら相談は無料です。
給水フィルターが詰まっている場合
2つ目の原因は、給水フィルターにゴミが詰まっているケースです。
洗濯機には、給水ホースを通ってゴミが流れ込まないようにするため、給水口の近くにフィルターが付いています。この給水フィルターが詰まっていると、水の出が悪くなり、洗濯機に水がたまるまで時間がかかるようになります。
特に井戸水を汲み上げて使用している方は、水に含まれる不純物が多いため、給水フィルターが詰まりやすくなります。
- 給水栓を閉じて、洗濯機の電源を入れ、約10秒間運転させる(給水ホースの水抜きをする)
- 洗濯機側のナットをゆるめ、給水ホースを取り外す
- 使い古しの歯ブラシなどを使い、給水フィルターに詰まったゴミを取り除く(※給水フィルターは取り外さないでください)
- 給水ホースを元通りに取り付け、洗濯機を試運転する
給水フィルターを掃除しても問題が解消されない場合、他の原因が考えられるのでプロに相談してみましょう!
蛇口や元栓が閉まっている場合
3つ目の原因は、水道の蛇口や元栓(給水栓)が閉まっているケースです。蛇口や元栓が閉まっていると、洗濯機に水が供給されないため、給水口から水が出ません。
洗濯機から水が出ない場合は、まず蛇口や元栓が閉まっていないか確認するとよいでしょう。給水栓を開ければ、すぐに洗濯機を使うことが可能です。
洗濯機のフタが開いている場合
4つ目の原因は、洗濯機のフタがきちんと閉じられていないケースです。
ほとんどの洗濯機は、作動中の水漏れを防ぐため、フタが開いていると水が流れない仕組みになっています。洗濯機から水が出ない場合は、洗濯機のフタが閉まっているか確認しましょう。
見た目は閉まっているように見えても、フタのロックがかかっておらず、開いたままになっている場合があります。フタを閉めた際に、カチッとロックがかかる音がしたか確認してください。
長年使用している洗濯機だとフタがしっかりと閉まらなくなることもあるので、該当している場合は買い替えのタイミングのサインかもしれません。
水道管や給水ホースが凍結している場合
5つ目の原因は、水道管や給水ホースが寒さで凍結し、使用できない状態になっているケースです。
寒さが厳しい季節は、水道管の内部の水が凍り、断水が発生する場合があります。特に気温がマイナス4度以下になる日は、水道管の凍結が発生しやすいと言われています。外に洗濯機を置いていて、建物外壁に沿って水道管や給水ホースがむき出しになっている場合は、寒さの影響を受けやすいため要注意です。
水道管の凍結によって洗濯機から水が出なくなったら、まず蛇口を閉めてください。その後、凍った部分を人肌程度の温度(40度前後)の蒸しタオルで包むと、断水が早期に解消される可能性があります。
いきなり熱湯をかけると、水道管が破裂する恐れがあるため注意してください。不安な場合は、お近くの水道工事店に相談するとよいでしょう。
『水道管の凍結について』
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/trouble/touketsu.html
洗濯機の電源が入っていない場合
6つ目の原因は、洗濯機の電源が入っていないケースです。
洗濯機の電源がオフになっていると、そもそも洗濯機を使用できません。洗濯機の電源が入らない場合は、電源プラグの差し込みが緩くなっていないか、コンセントの根元まで差し込まれているかを確認してください。
また電源コードが洗濯機や棚などに挟まり、途中で断線してしまっているケースも考えられます。電源プラグやコードに問題がある場合は、火災や感電の恐れがあるため洗濯機の使用を中止し、販売店に修理を依頼してください。
排水弁に異物が詰まっている場合
7つ目の原因は、洗濯機の内部にある排水弁に異物が詰まっているケースです。
洗濯機には、排水をコントロールするための排水弁という弁機構があります。この排水弁に衣類の糸くずや髪の毛などの異物が挟まると、排水弁を正常に閉じられなくなり、給水しながら常に排水し続ける(水がたまらない)、という状態になります。
排水機能に問題が生じた場合、洗濯機の液晶パネルにエラーが表示されるため、原因をすぐに特定可能です。
ただし、排水弁は洗濯機の内部からは手が届かない場所にあるため、修理の知識がない方がメンテナンスを行うのはおすすめできません。排水弁のトラブルが疑われる場合は、洗濯機の販売店か、水回りの専門業者に対応を依頼してください。
排水モーターが故障している場合
8つ目の原因は、排水弁を駆動させる排水モーターが故障しているケースです。
特に洗濯機を使用中に異音がする場合、排水モーターの故障が疑われます。排水弁の場合と同様に、洗濯機の液晶パネルにエラーが表示されていないか確認してください。エラーコードは、洗濯機のメーカーによって異なります。
排水モーターが故障した場合、プラスドライバーなどの工具で洗濯機のパネルを開け、部品を交換する必要があります。洗濯機の内部で手を切るリスクもあるため、無理をせずお近くの水道工事店に相談してください。
その他の原因(断水の発生など)
その他、以下のような原因も考えられます。
- 水道が断水している(市区町村やマンションの管理会社などから、断水のお知らせがある)
- 洗濯機の水位センサーが故障している
- 蛇口のパッキン(コマパッキン)が固着している
上記に挙げたもの以外にも、洗濯機から水が出なくなったり、水がたまらなくなったりする原因はいくつか考えられます。水が出ない原因を特定できない場合は、専門の業者に相談するとよいでしょう。
洗濯機の寿命を長くする方法
内閣府の消費動向調査(2024年3月分)によると、電気洗濯機の平均使用年数は約10.9年です。
洗濯機を少しでも長く使い続けたい場合は、日頃の使い方や、定期的なお手入れが大切になってきます。
ここでは、洗濯機の寿命を長くする方法を3つ紹介します。
- 適切な量の洗剤や柔軟剤を使用する
- 一度に大量の洗濯物を入れない
- 定期的に洗濯機を掃除する
適切な量の洗剤や柔軟剤を使用する
洗剤や柔軟剤は、適度な量を使用するようにしましょう。洗剤や柔軟剤をたっぷり入れたからといって、洗濯物の汚れが落ちやすくなるわけではありません。
むしろ、洗剤や柔軟剤を入れすぎると溶け残りの塊が生じ、排水弁が汚れたり、詰まったりする恐れがあります。
排水弁が故障した場合、専門業者による修理対応が必要になるケースが一般的です。洗剤や柔軟剤を使用する際は、適量を心掛けましょう。
一度に大量の洗濯物を入れない
また洗濯機を使用する際は、一度に大量の洗濯物を入れすぎないことも大切です。
洗濯槽に大量の洗濯物を詰め込むと、洗濯機に大きな負荷がかかり、経年劣化のスピードが早まります。洗濯機を購入してあまり年数が経っていないにもかかわらず、使用中にキュルキュル、ガリガリと異音がする場合、洗濯機のモーターやベルト(モーターと回転羽根をつなぐ部品)が摩耗してしまっている恐れがあります。
一度に洗濯する量は、多くとも洗濯槽の8割程度に抑えましょう。
定期的に洗濯機を掃除する
定期的に洗濯機を掃除することも大切です。特に給水時の水の出が悪くならないようにするため、給水フィルターをこまめに掃除しましょう。
また排水フィルターの目詰まりを予防することも大切です。排水フィルターには、排水時に衣類の糸くずや髪の毛などがたまるため、週に1回を目安としてお手入れが必要です。
日頃の習慣によって、洗濯機の製品寿命は大きく変わってくることを知っておきましょう。
参考: 『消費動向調査3月実施分』p11
参考: 『補修用性能部品の保有期間』
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202403.pdf
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/eco/g02_02.html
自分で対処できない場合は業者に依頼しよう
自力で問題を解決するのが難しい場合は、水回りの専門業者に相談しましょう。
洗濯機から水が出ない原因はさまざまです。例えば、給水フィルターを掃除したり、緊急止水弁を解除したりしても、給排水の問題が解消されないケースもあります。
特に排水弁やモーターが故障している場合、不慣れな方がメンテナンスを行うのは困難です。不用意に洗濯機のパネルを開け、交換作業を行うと、内部の部品で手を切って怪我をする可能性もあります。また洗濯機の水栓が壁の中に埋め込まれており、修繕工事が必要なケースもあるでしょう。
水回りのプロなら、洗濯機に関するさまざまな困りごとを迅速に解決可能です。洗濯機を購入してから6年以上経っていない場合は、メーカーが補修用性能部品を保管しているため、部品を取り寄せて修理することもできます。
洗濯機から水が出ない、水がたまらないという症状が続く場合は、できるだけ早く水道工事店に依頼することをおすすめします。
洗濯機の水が出ないときに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、洗濯機から水が出ないときのよくある質問にお答えします。
- 洗濯機の水が出ない原因を特定する方法は?
- 自力で解決できないときの見極め方は?
- 洗濯機の水が出ない問題を防ぐための有効な方法は?
洗濯機の水が出ない原因を特定する方法は?
まずは洗濯機の不具合を疑う前に、以下の3点を確認してください。
- 蛇口や元栓(給水栓)は開いているか
- 使用する際に洗濯機のフタを閉めているか
- お住まいの地域やマンションで断水が発生していないか
いずれも該当しない場合は、洗濯機に問題が発生している可能性があります。洗濯機の液晶パネルにエラーコードが表示されていないか確認してください。
自力で解決できないときの見極め方は?
以下の場合は、水回りの専門業者に相談することをおすすめします。
- 洗濯機の部品交換やメンテナンスに自信がない
- 給水口や排水フィルターをキレイにしても問題が解消されない
- 洗濯機が壁に埋め込まれており、修繕工事が必要
洗濯機の水が出ない問題を防ぐための有効な方法は?
洗濯機を長く使い続けるには、日頃の使用方法が大切になってきます。以下の3点を心掛け、なるべく洗濯機に負荷をかけないようにしましょう。
- 洗剤や柔軟剤は使いすぎない
- 一度に大量の衣類を投入しない
- 定期的に給水フィルターや排水フィルターを掃除する
まとめ
洗濯機の水が出ない場合、大きく9つの原因が考えられます。蛇口や元栓(給水栓)が閉まっている場合や、洗濯機のフタが開きっ放しになっている場合など、洗濯機の故障や不具合が原因ではないケースも珍しくありません。
まずは洗濯機から水が出ない原因を調べることが大切です。原因を特定できない場合は、水回りの専門業者に相談するとよいでしょう。
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