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トイレのモーター音がうるさい原因と解決策を解説

「トイレ内でずっとモーター音がする」「異音でストレスを感じる」など、トイレ内の音に悩んでいる方は少なくありません。トイレ内でモーター音がする原因は複数ありますが、なかには修理やメンテナンスが必要なケースもあります。

スタッフ

放置していると新たなトラブルが発生する原因になることもあるので、トイレのモーター音がうるさいと思ったら原因を追求し、然るべき対策を取りましょう。

本記事ではトイレのモーター音がうるさい原因や、主な対処法と予防方法、モーター音を軽減する方法について解説します。

この記事の概要
  • トイレのモーター音がうるさい場合、自力で解決できるのは脱臭フィルターの汚れだけ
  • 脱臭フィルター以外の原因は分解作業を伴うケースが多いので、業者に依頼するのが基本
  • 業者を選ぶときは実績や口コミをチェックする
書いてあること

トイレのモーター音がうるさい主な原因

トイレのモーター音がうるさくなる原因は大きく分けて3つあります。

排水ポンプの問題

トイレの排水管は通常、適度な勾配を付けることで汚水が流れる仕組みになっていますが、何らかの事情で十分な排水勾配を取れなかった場合や、既設配管から離れている場所にトイレを増設する場合、汚水を押し流すための排水ポンプを設置することがあります。

排水ポンプは電動なので、作動する際は、ある程度のモーター音が発生するのは避けられません。どのくらいの音がするかは製品によって異なりますが、トイレに設置するタイプの場合、おおむね65~70dBとされています。

一般的に60dBを超えると騒音と認識するようになるため、排水ポンプの動作音を「うるさい」と感じるかもしれません。

なお、排水ポンプに何らかの不具合が生じると異音が大きくなる場合があるため、「以前よりモーター音がうるさくなった」などの症状がある場合は対策もしくは業者に相談が最善です。

ウォシュレットのモーターの故障や老朽化

ウォシュレット付きの便座を利用している場合、ウォシュレットを動作する際にモーター音が鳴ります。

ウォシュレットの種類

モーター音が鳴るケースには以下のような例があります。

  1. ポンプユニットの振動音
  2. ノズルの稼働音

まず1ですが、製品によってはポンプユニットで洗浄水に振動を与えて吐水するタイプがあります。水に振動を与えることで、少量の水で強力な洗浄力を実現するところが特徴ですが、振動を与えるためにポンプユニットが動作するため、モーター音が鳴ることがあります。

2は、ウォシュレットを使う際にノズルが伸びたり、縮んだりするときに鳴る音です。

いずれもトイレの正常な機能に伴うモーター音ですが、音が異常に大きい場合や、音がいつまで経っても鳴り止まない場合は、ウォシュレットのモーターが故障あるいは老朽化しているおそれがあります。

脱臭フィルターのファンの問題

脱臭機能が付いているウォシュレットの場合、ファンを回転させて周囲の空気を取り込み、フィルターで臭いの元を除去する仕組みになっています。このファンが回転している間はモーター音が鳴りますが、通常は気になるほどの異音を出すことはありません。

しかし、脱臭フィルターのファン自体や、フィルターに問題が発生すると、通常よりも大きなモーター音が鳴ることがあります。

トイレのモーター音がうるさい場合の対処法

トイレのモーター音がうるさいと感じたら、原因に応じて然るべき対処を行いましょう。ここではモーター音がうるさい場合の対処法を4つご紹介します。

  1. 排水ポンプの点検と修理
  2. モーターの清掃とメンテナンス
  3. ウォシュレットの修理または交換
  4. 脱臭フィルターのファンの点検と交換

排水ポンプの点検と修理

排水ポンプの動作音が初期の頃より大きい、あるいは以前と異なる音がするという場合は、排水ポンプに異常が発生している可能性があります。その場合、排水ポンプの点検を行い、必要に応じて修理を行えば大きな音や異音の解決につながります。

排水ポンプの点検・修理はメーカーのアフターサービスを受けるのが一般的ですが、保証が切れている場合や、他の原因も考えられる場合は水道修理業者に相談してもOKです。

モーターの清掃とメンテナンス

音がうるさいモーターは、汚れが付着しているか、何らかの不具合を起こしている可能性があります。ゴミや汚れが堆積している場合は、モーターを清掃することで対処できます。

一方、モーターに不具合や故障が発生している場合は、修理や交換が必要です。いずれの場合でも、作業をするにはウォシュレットを分解し、モーターを取り出す必要があるため、自力でメンテナンスするのは困難です。

清掃でも交換でも、取り扱いを誤るとモーターが故障する原因になるので、モーターの清掃やメンテナンスはプロの業者に任せましょう。

ウォシュレットの修理または交換

ウォシュレットの清掃

ウォシュレットの耐用年数は設置から10年程度と言われており、それを超えると不具合や故障を起こすリスクが高くなります。後述する脱臭フィルターの清掃を行っても異音が解決しない場合はウォシュレットの故障または老朽化の原因があるので、必要に応じて修理・交換が必要です。

なお、ウォシュレットの不具合に対して、自力で行えるのはナットやジョイントの締め直し、リセット操作、パッキンの交換、フィルターやノズルの清掃など、簡易的なものだけです。

本格的な修理や交換を行うためには、専門的な知識と技術、工具が必要になるので、業者に対応してもらいましょう。

脱臭フィルターのファンの点検と交換

脱臭フィルターに原因がある場合は、まずフィルターの清掃を行いましょう。

フィルターは長期間使用していると空気中のゴミやホコリなどを吸い込んでしまい、目詰まりを起こしていることがあります。脱臭フィルターは一般的にウォシュレットの裏側などに取り付けられているので、トイレから取り外して使い古しの歯ブラシなどを使って清掃しましょう。

なお、脱臭フィルターは工具なしで取り外せる場合がほとんどですが、念のため脱着するときはウォシュレットの電源プラグを抜いてからメンテナンスしましょう。

脱臭フィルターを掃除してもモーター音が静かにならない場合は、ファンの汚れや不具合が原因である可能性があります。脱臭ファンはフィルターとは異なり、トイレに内蔵されているため、取り外しや交換には分解作業が必要になります。

分解作業は手間が掛かる上、取り扱いを誤ると故障の原因になるので、業者に任せるのがおすすめです。

トイレのモーター音を軽減する方法

トイレのモーター音は、不具合や故障を起こしていなくてもうるさく感じることがあります。その場合、以下の方法を試して音の軽減を図ってみましょう。

モーターの定期的なオーバーホール

モーターは消耗品なので、経年劣化すると動きが悪くなったり、異音を出したりする原因となります。本格的な不具合や故障が発生する前に、定期的にモーターのオーバーホールを行っておくと、大きな異音が出る前に対処することが可能です。

ただ、モーターはウォシュレット本体に内蔵されているので、メンテナンスするためには分解作業が必要になります。必要な工具があれば自分で対応することも可能ですが、モーターまわりはデリケートな部品も多く、誤ってパーツを破損したり、傷つけたりすると新たなトラブルにつながるおそれがあります。

そのため、モーターをオーバーホールするときは業者に作業を依頼した方が安心です。

部品の定期的な交換

ウォシュレットにはさまざまな部品が使われていますが、いずれもモーターと同じく経年劣化する消耗品です。モーターだけオーバーホールしても、その他のパーツが劣化・破損していたら異音が大きくなる可能性があるので、部品も定期的に交換するのがベストです。

なお、部品はメーカーなどから取り寄せることが可能ですが、パーツ交換には分解作業が必要になります。モーター同様、扱い方を誤ると思わぬ故障・不具合の原因となることがあるので、無理にセルフメンテナンスせず、プロの業者に点検・交換してもらった方がよいでしょう。

業者なら、どの部品が劣化していて交換が必要なのかも見極めてくれるので、効率良く点検・交換することが可能です。

モーターの異音やトラブルを予防する方法

トイレのモーター音がうるさくならないよう、日常的に心掛けておきたいことを2つご紹介します。

長持ちする高品質な部品を使う

ウォシュレットのモーターや部品は、基本的にメーカーから取り寄せて購入することになりますが、適合する部品が複数にわたるケースがあります。

「メンテナンス費用を抑えるため、なるべく安価な部品を購入したい」と考える方は多いと思いますが、あまり品質の良くないパーツを利用すると耐久性が落ちるため、劣化が早まってしまうかもしれません。

場合によっては交換して数年も経たないうちに再び異音が出てくることもあるので、トラブルの再発を防ぎたいのであれば高品質で長持ちする部品を選ぶようにしましょう。

特にインターネットオークションやフリマアプリなどで購入できる中古品は品質が落ちている可能性があるので避けた方が無難です。

正しい使い方を心掛ける

ウォシュレットは意外とデリケートな設備なので、誤った使い方をしていると故障や不具合が生じ、モーター音が大きくなる原因となります。

特に気を付けたいのは、汚れの放置と洗剤の誤った使用方法です。ウォシュレットのノズルなどを汚れたまま長期間放置すると、ゴミやホコリなどが内部に詰まってノズルが正常に作動しなくなり、異音が出る原因となります。

そのため、ノズルは定期的にトイレ用洗剤などを使って清掃する必要がありますが、パーツに洗剤や消毒剤を付けたまま長時間放置すると、薬剤が内部にまで浸透して不具合を起こすことがあります。

洗剤や消毒剤を使うときは、清掃箇所に塗布した後、数分以内にきちんと拭き取り、内部に薬剤が入り込まないよう注意しましょう。

自力で解決できない場合は業者に依頼しよう

トイレのモーター音がうるさくなる問題は、脱臭フィルターの掃除で解決する可能性があります。しかし、排水ポンプやファン、モーターなどに問題がある場合は、点検や分解などの作業が必要になります。

これらの作業は専門的な知識や技術、工具がないと行えないので、プロの業者に依頼しましょう。自力で無理やり何とかしようとすると、新たなトラブルが起こったり、被害が拡大したりする原因となるので要注意です。

スタッフ

トイレやウォシュレットのモーター音トラブルに対応している業者は、水道修理業者やリフォーム会社、トイレメーカーなどがありますが、業者選びで注目したいポイントは修理実績や評判、料金体系です。

トイレまわりのトラブルは複数あるため、原因を追求し、適切に対処するためには豊富な知識や実績が必要になります。修理実績や評判は業者のホームページやインターネットの口コミ評判などでチェックできるので、入念に下調べすることをおすすめします。

また、モーター音対策に掛かる費用や料金体系は業者によってさまざまです。料金が明記されていない場合や、相場よりも高すぎるor低すぎる料金を提示している場合は料金にまつわるトラブルが起こりやすいので注意しましょう。

なお、業者に依頼する際は必ず見積もりを作成してもらいますが、内訳が不明瞭な場合や、電話・メールで済ませようとする業者に依頼するのは控えた方が無難です。

トイレのモーター音がうるさいときに関するよくある質問(FAQ)

トイレのモーター音がうるさくなるトラブルに関してよくある疑問・質問を3つご紹介します。

トイレのモーター音がうるさい原因を特定する方法は?

トイレのモーター音がうるさくなる原因を探るには、いつ・どのような異音が出るかをチェックすることが大切です。例えば、脱臭機能が動作したときのみモーター音がうるさくなる場合は、脱臭フィルターやファンに問題がある可能性があります。

ただ、モーター音だけでどの部位に不具合が生じているのか特定するのは難しいので、自力でできるメンテナンス(脱臭フィルターの清掃)を行っても問題が解決しない場合は、業者に依頼して原因を探ってもらった方がよいでしょう。

自力で解決できないときの見極め方は?

トイレのモーター音問題のうち、自力で解決できるのは脱臭フィルターの汚れのみです。脱臭フィルターはユーザー自身が定期的にメンテナンスできるよう、ワンタッチで取り外せるケースが多く、手軽に清掃できます。

しかし、モーターやファン自体に問題がある場合は、トイレの分解作業などが必要になるため、自力で解決するのは困難です。そのため、脱臭フィルターを清掃しても直らなかった場合は、業者に修理を依頼しましょう。

モーター音を軽減するための有効な方法は?

モーター音を軽減するには、定期的なメンテナンスを行うのが基本となります。

ご自分で清掃できる部分は日常的にお手入れするとともに、ある程度の年数が経過したら部品を交換するなど、異音が発生する前に早めの予防策を講じておくとよいでしょう。

まとめ

トイレのモーター音がうるさくなる原因には、排水ポンプの問題やウォシュレットのモーターの故障や劣化、脱臭フィルターやファンの問題などが挙げられます。このうち、脱臭フィルターに関してはご自分で清掃・メンテナンスすることが可能ですが、排水ポンプやモーター、ファンなどの不具合を修理するには専門的な知識と技術、工具が必要になります。

無理にご自分で対処しようとすると、かえって症状がひどくなったり、新たな故障が発生したりする原因になるので、脱臭フィルターを清掃してもモーター音がうるさい場合は業者に点検・修理してもらいましょう。

また、モーター音がうるさくなる前に対策したい場合は、トラブルが起こる前にモーターのオーバーホールや部品の交換などを行っておくことをおすすめします。

トイレのモーターのトラブルなら、お急ぎ水道屋にご相談ください。プロのスタッフが水回りの急なトラブルに対して24時間365日いつでも対応いたします。