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漏水を発見した際の対処法は?調査のやり方や業者に依頼した際の費用などを解説

漏水調査

漏水は、気づかないうちに高額な修理費用を招く可能性があります。日常的に点検を行い、漏水が発生した際には速やかに対応することが大切です。

この記事では、家庭でできる漏水チェックの方法から、業者に依頼する際のポイントまでを詳しく解説します。これらを押さえて、トラブルを未然に防ぎましょう。

この記事の概要
  • キッチンや浴室・トイレなどを定期的に点検し、漏水の兆候を見逃さないことが大切
  • 自分で修理できない漏水はすぐに業者へ連絡して修理を依頼する
  • 漏水の予防には、定期的な点検やメンテナンスが欠かせない
書いてあること

漏水の兆候とは?簡単な調査方法

漏水を放置すると、水道代の高騰や建物の損傷につながる恐れがあります。

漏水の兆候を見逃さないためのポイントを押さえておきましょう。基本的な知識があれば、専門業者に依頼する前に自分で調査でき、早期対応につながります。

水道料金の急激な上昇に注意

漏水に気づかず放置すると、水道代が急激に上昇することがあります。

1秒間に1滴の水漏れが蛇口から起きた場合、月に200~300円ほど水道代が上がる可能性があるため、注意が必要です。

水道代が最近上がっていると感じたら、過去数か月分の明細書を比較してみましょう。不自然に水道代が増えている場合、漏水が原因かもしれません。

漏水が疑われる場合は、水道メーターをチェックしましょう。

水道メーター:パイロット(マンションなど)

全ての蛇口を閉めた状態でメーターが回っていれば、漏水の可能性が高いです。デジタルメーターの場合は、漏水警告が出ていないかも確認しましょう。

漏水に気付くために確認すべきポイント

漏水を早期に発見するには、場所ごとの兆候を知っておくことが大切です。

スタッフ

例えば、トイレで使用していないのに水が流れ続ける音がする場合、タンクから水が漏れている可能性があります。

浴室

蛇口やシャワーヘッドの周りが湿っていないか確認しましょう。水を止めているのに周囲がぬれている場合、接続部分から漏水していることがあります。

キッチン

シンク下の収納や給水管の周りを確認し、異常な湿りがないかチェックしましょう。洗面所も同様に、蛇口や給水管を点検します。洗濯機周りでは、特に給水ホースの接続部分を重点的に確認することが重要です。

これらの場所を定期的に点検することで、家庭内で起こるほとんどの漏水に素早く対処できるようになるでしょう。

【場所別】家庭でできる漏水調査のやり方

漏水調査は場所によって方法が異なるため、それぞれのポイントを押さえることが大切です。キッチンや浴室など4つの場所について、具体的な漏水調査の方法を解説します。各場所における効果的な漏水調査のやり方を確認しておきましょう。

キッチンの調査方法

キッチンの漏水調査は、水を多く使う箇所を中心に注意深く確認します。まず、蛇口の吐水口やハンドル部分を指で触り、ぬれていないか確認しましょう。シャワーホースタイプの蛇口なら、ホース部分も忘れずにチェックすることが大事です。

次に、シンク下の戸棚を開けて、給水管からの漏水や水たまりがないか調べます。特に給水管からの漏水は、床下にまで影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が必要です。

また、排水口と排水パイプの接続部分も注意しましょう。これらの箇所を丁寧に確認することで、キッチンの漏水を早期に発見できます。

浴室の調査方法

浴室の水トラブル

浴室は濡れている時間が多く、漏水を見逃しやすい場所です。まず、蛇口やシャワーヘッドの吐水口を指で触れて、水漏れがないか確認しましょう。

次に、シャワーホースを蛇口より低い位置に持って行き、水が漏れていないかをチェックします。浴槽に水を張り、しばらく時間をおいて水位が下がっていないか確認するのも効果的です。

また、床や壁が乾いているにもかかわらず一部分が湿っている場合、内部で漏水が発生している可能性があります。使用後に乾いた状態で点検することが、お風呂場の漏水調査では特に重要です。

トイレの調査方法

トイレの水トラブル

トイレでは、便器や給水管を中心に調査します。使用していないのに水が流れ続ける音がする場合、タンク内部のパーツが破損している可能性があります。

トイレから「チョロチョロ」と水漏れの音が!3つの簡単診断と修理方法を解説

次に、給水管に触れてぬれていないか確認しましょう。水気がある場合、パッキンが劣化している可能性があります。ウォシュレットがある場合は、ノズルや便座と便器の接続部分もチェックすることが必要です。

漏水はタンクから便器内に発生することが多く、便器の下から漏れるケースはまれです。漏水を見つけたら、まず止水栓を閉めて水を止め、専門業者に連絡しましょう。

トイレの止水栓
トイレの場合
止水栓をドライバーで緩めます
トイレの場合

トイレタンクは消耗品なので、10年前後経過している場合は交換の目安となります。

洗面所の調査方法

洗面所の水トラブル

洗面所は、日常的に使うため、漏水を見落としやすい場所です。まず、蛇口やハンドル周りを確認し、ぬれていないか確かめます。

次に、洗面台下の収納棚を開けて床がぬれていないかをチェックします。収納物が邪魔になることがあるため、定期的に確認することが大切です。給水管や止水栓の接続部分も確認し、ナットが緩んでいないかを確認します。必要に応じて締め直しましょう。

屋外での調査方法

立水栓

屋外では、庭やガレージの蛇口を中心に調査します。吐水口やハンドル部分にぬれがないか確認しましょう。屋外の蛇口は風雨や気温変化の影響を受けやすいため、定期的な点検が必要です。

さらに、外壁や基礎部分にも注意を払い、ぬれやシミがないかを確認します。外壁にシミがある場合、内部から漏水している可能性があります。外壁内部での漏水は自分で修理が難しいため、速やかに専門業者に相談することが重要です。

漏水を発見した際の対処法

漏水を発見した際に適切に対処することは、被害の拡大を防ぎ、修理費用を抑えるためにも重要です。漏水発見時の緊急対応手順や、自分でできる簡単な修理方法、さらにプロの業者に依頼すべき状況についても理解しておきましょう。

漏水発見時の緊急対応手順

漏水を発見したら、まず最初に水道の元栓を閉めましょう。

元栓を閉めることで、これ以上の被害を防ぐことができます。水が止まったことを確認したら、漏水箇所を観察し、自分で修理が可能かどうか判断します。

水道メーター:パイロット

ただし、ほとんどの場合、自分での修理は難しいため、信頼できる水道業者に連絡して修理を依頼する必要があります。業者に依頼した後は、床や壁に染みができないように水気を拭き取っておきましょう。

なお、水漏れによる損害は火災保険で補償してくれるケースもあるため、保険に加入している場合は給付条件をチェックしてみてください。賃貸住宅の場合、管理会社への連絡も忘れてはいけません。

自分でできる簡単な修理方法

漏水の修理は基本的に業者に依頼するのが望ましいですが、軽微な漏水の場合は自分で対応できることもあります。例えば、蛇口からの水漏れは、パッキンの交換で解決することがよくあります。

パッキンを交換する際は、まず元栓を閉めてから作業を始めます。蛇口のハンドル部分を分解し、劣化したパッキンを新しいものに交換します。

また、トイレタンク内のボールタップの調整も、ドライバーがあれば簡単にできます。ただし、配管の接続部分や壁からの水漏れなどは、専門業者に任せるべきです。無理に修理しようとすると、かえって被害が大きくなる可能性があります。

プロの業者に依頼すべき状況は?

自分で修理が難しい場合は、すぐにプロの業者に依頼することが重要です。例えば、水漏れの勢いが強い場合や、配管の破損が疑われる場合は、速やかに業者に相談しなければなりません。

漏水を放置すると、水道代が増えるだけでなく、建物に深刻なダメージを与えることもあります。原因が分からない複雑な漏水や、壁内部からの漏水などは、必ずプロによる修理が必要です。

自分で修理すべきか迷った場合は、基本的には業者に相談するのが賢明です。無理に手を加えると被害が拡大する恐れがあるので、慎重に対処しましょう。

漏水調査を業者に依頼した場合の費用

プロの業者による漏水調査の方法と、一般的な調査費用の相場を把握しておくことで、業者選びがスムーズになります。依頼する際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

プロによる漏水調査の方法

プロの漏水調査には、「音聴法」や「トレーサー工法」などがあります。

音聴法は、音聴棒や漏水探知器を使って漏水音を直接聴き取る方法で、一般住宅や小規模な施設の調査に適しています。

一方、トレーサー工法は配管内にガスを注入し、地表から漏水を検知する方法です。広大な敷地や、騒音の多い環境でも漏水を発見できます。

どちらの方法を選択するかは、建物の規模や構造・環境によって異なるので、業者に確認してみるとよいでしょう。

漏水調査の一般的な費用相場

漏水調査の費用は、調査方法や建物の種類によって変わってきます。

例えば、音聴法を用いた基本的な調査では、8,000~1万5,000円程度が費用の相場です。より高度な漏水探知機を使用する場合、1万2,000~1万5,000円ほどかかります。

一方、トレーサー工法では2万円から3万円ほどかかることもあります。出張費や調査時間によっても費用は変動するため、事前に確認しておくことが大切です。複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格を見極めましょう。

漏水調査業者の選び方と注意点

漏水調査では、信頼できる業者を選ぶことが、迅速な問題解決に必要なだけでなく、無駄な出費を防ぐためにも重要です。ここでは、業者を選ぶ際のポイントと、避けるべき業者の特徴について解説します。

信頼できる漏水調査業者の特徴

漏水調査業者を選ぶ際には、技術力と実績に注目しましょう。まず、水道局指定の給水装置工事事業者であるかをきちんと確認することが大切です。また、給水装置主任技術者や管工事施工管理技士などの有資格者が在籍しているかも確認しましょう。

これらの資格は、業者の技術力を示す指標となります。さらに、料金相場を明確に提示してくれる業者を選ぶことも重要です。業者のWebサイトを確認し、利用者からの評判もチェックして、信頼できる業者を選びましょう。

業者選びで避けるべき注意点

漏水調査を業者に依頼する際は、悪質な業者に注意が必要です。まず、過度に安い料金を提示する業者は警戒しましょう。調査が不十分だったり、後から追加で請求される可能性があります。

また、事前の見積もりを拒否する業者や、料金体系が曖昧な業者も避けるべきです。これらは、突然の高額請求につながる恐れがあります。さらに、保険や資格の有無を確認できない業者は、万が一の事故や不適切な作業のリスクが高いため注意しましょう。

契約を急かす業者も避けるべきです。十分な検討時間を与えずに契約を急ぐ業者は、顧客の利益よりも自社の利益を優先している可能性が高いです。これらの点に注意を払い、信頼できる業者を選ぶことで、トラブルを防ぐことができます。

漏水の予防や修理費用を抑える方法も知っておこう

漏水は早期発見と適切な対応が重要ですが、きちんと予防策を講じることで発生リスクを大幅に減らせます。漏水を防ぐためのメンテナンスの重要性や、修理費用を抑えるための具体的なポイントも押さえておきましょう。

日常的なメンテナンスが必要

漏水を予防するためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。まず、水回りの設備を定期的にチェックすることが重要です。蛇口やシャワーヘッドの周りに水滴がついていないか、配管にさびや腐食がないかを確認します。

また、トイレの水音や壁、天井にできた染みにも注意しましょう。これらは漏水の初期症状である可能性があり、違和感を覚えたらすぐに詳しく調べることが大切です。

さらに、設備の老朽化にも気を配る必要があります。水道ホースや排水ホースは5~10年、パッキンは2~3年を目安に交換を検討しましょう。日常的なメンテナンスを怠らないことで、漏水のリスクを大幅に減らせます。

漏水に関する保険への加入も要検討

漏水による経済的損失を最小限に抑えるためには、保険の加入を検討しましょう。火災保険に「個人賠償責任保険」を付けておけば、自分の過失による漏水事故でも補償を受けられる場合があります。

例えば、洗濯機からの水漏れで階下の家財に被害を与えた場合、修理費用やクリーニング代を保険でカバーできることが多いです。

また、マンションのオーナーや賃貸物件の所有者は、「施設賠償責任保険」への加入を検討しましょう。この保険は共用部分の配管トラブルなどによる漏水被害を補償します。ただし、築年数が経過したマンションでは、補償額が時価となり、全額がカバーされないこともあるため注意が必要です。

基本的に、水漏れによる損害を補償できる火災保険に加入しておくことで、万が一の場合にも備えることができるため、検討しておくと安心です。

まとめ

漏水を放置すると、水道代が膨れ上がる可能性があります。また、建物の損傷にもつながるため、早期発見が重要です。定期的にチェックすべきポイントを押さえて、漏水を防ぎましょう。

キッチンや浴室、トイレなどの水回りを重点的に確認し、異常が見つかった場合は迅速に対処することが大切です。自分での修理が難しい場合は、速やかに信頼できる業者に依頼しましょう。複数の業者から見積もりを取り、納得した上で依頼することが重要です。

スタッフ

「お急ぎ水道屋」では、全国47都道府県に対応し、国家資格を持つ技術者が確かな調査・修理サービスを提供しています。

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