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水道の蛇口の水漏れを自分で修理する方法!原因と直し方
水道の蛇口の水漏れを放置していると、水道料金が上がったり、湿度が上昇してカビやシロアリが発生したりする可能性があります。
水漏れが自然に解消するケースはほとんどありません。しかし、どのように水漏れに対処すればよいのか、わからないという方もいるでしょう。
応急処置としては、止水栓を閉めることです!
- 蛇口の水漏れの原因は、パッキンの劣化、バルブカートリッジの摩耗、蛇口の取り付け不良、配管の問題の4つ
- パッキンやカートリッジなどの部品は、工具があれば自分で交換できる
- 自力で対処するのが難しい場合は、水回りの専門業者に相談しよう
水漏れでなく、水道の蛇口全体の交換を自分で行う場合はこちらの記事を参考にしてください。
水道の蛇口から水漏れする主な原因
水漏れを解消するには、まず原因を特定する必要があります。水道の蛇口から水漏れしている場合は、以下の4箇所を確認しましょう。
パッキンの劣化
1つ目の原因は、蛇口のパッキンの劣化です。
パッキンとは、蛇口と配管を隙間なく接合する柔らかいゴム製の部品です。パッキンには、スピンドルやナットなどの金属部品の摩耗を防ぐとともに、ハンドルの付け根部分からの水漏れを防ぐ役割があります。
しかし、パッキンはゴムでできているため、年数が経つと劣化し、水漏れの原因になる場合があります。
パッキンの耐用年数はおよそ10年です。「蛇口をきつく閉めても水が漏れる」「ハンドルの付け根部分から水が漏れる」といった症状がある場合は、古くなったパッキンを交換するとよいでしょう。
バルブカートリッジの摩耗
2つ目の原因は、バルブカートリッジの摩耗です。
バルブカートリッジとは、キッチンなどに多いシングルレバー混合水栓(レバーを上下し、水とお湯を両方出せる水栓)に使われている部品です。バルブカートリッジには、水の出し止めを制御したり、水とお湯を切り替えたりする役割があります。
お風呂でよく見られるサーモスタット混合水栓の場合、シャワーとカラン(蛇口)の切り替えを行っているのは、バルブカートリッジではなく、切替開閉バルブです。
バルブカートリッジや切替開閉バルブが摩耗すると、水の出し止めをうまく制御できず、蛇口からポタポタ水漏れする場合があります。カートリッジやバルブに問題がある場合は、蛇口から古い部品を取り外し、新しいものに交換しましょう。
蛇口の取り付け不良
3つ目は、蛇口の取り付け不良です。
蛇口には、ハンドルやパッキン、スピンドル、ケレップ(コマ)、Oリングなど、さまざまな部品が使われています。こうした部品の取り付けが甘かったり、接合部分のナットが緩んだりしていると、蛇口から水漏れが起きる場合があります。
特に蛇口の付け根の部分から水漏れする場合は、パッキンの劣化か、ナットの緩みが原因です。モンキーレンチなどの工具があれば、簡単にナットを締められます。ナットを締めても水漏れが解決しない場合は、古いパッキンを交換しましょう。
また蛇口の先端から水漏れする場合は、ケレップ(コマ)の破損などの原因が疑われるため、部品交換が必要です。
配管の問題
4つ目は、水道の配管の問題です。
水道の配管は、長年使い続けると経年劣化し、穴や亀裂ができて水漏れが発生する場合があります。傷が小さい場合は、水漏れしている箇所に補修用のテープ(テフロンテープ)を巻き付けることで、応急処置が可能です。
その他、配管の接続不良や、排水管(汚水を流す配管)のつまりが原因で、水漏れが起きる場合もあります。
配管の問題は自力で解決するのが難しいため、一旦応急処置を行った上で、できるだけ早く水回りの専門業者を呼ぶことをおすすめします。
水道の蛇口から水漏れした場合の対処法
水道の蛇口の水漏れを放置していると、水道料金の増加や、カビ・雑菌の発生、シロアリによる被害など、さまざまなリスクが生じます。
水漏れに気づいたら、まず応急処置として水道の元栓や止水栓を閉め、以下の4つの方法で対処しましょう。
パッキンを交換する
パッキンに問題がある場合は、新しいものに交換しましょう。
交換用のパッキンは、ホームセンターなどで購入できます。ただし、お使いの水栓のメーカーによって、パッキンの型番が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
パッキンを交換する手順は以下のとおりです。なお、ここでは蛇口の先端部分から水漏れする場合(ケレップに問題がある場合)を例に挙げて紹介します。
- モンキーレンチで蛇口のカバーナット(蛇口と水栓を接続しているナット)を緩める
- 水栓の上部を取り外し、ピンセットなどを用いてケレップ(コマ)をつまみ出す
- ケレップにくっついているパッキン(コマパッキン)を新しいものに取り替える
- 逆の手順で水栓の上部を取り付け、カバーナットをしっかりと締める
ただし、カバーナットの形状によっては、モンキーレンチではうまく取り外せない場合があります。特に丸型のカバーナットは、水道工事で使用するウォーターポンププライヤーが必要なケースがほとんどです。
カバーナットを自分で外せない場合は、水回りの専門業者に相談してください。
バルブカートリッジを交換する
バルブカートリッジや切替開閉バルブも、ホームセンターなどで交換用の部品が販売されています。ただし、交換作業の難易度が高いため、個人で行うのはあまりおすすめできません。
また蛇口の構造やメーカーによって、使用できるカートリッジが異なります。水栓金具の取扱説明書や、購入時の注文明細、本体の刻印やラベルなどを確認し、カートリッジの型番を特定しましょう。
カートリッジを交換する手順は以下のとおりです。なお、以下に紹介する手順は、キッチンなどで見かけるシングルレバー混合水栓を例に挙げています。
- モンキーレンチなどの工具でシングルレバーを取り外す
- 蛇口本体が回らないように注意しながら、カートリッジのキャップを取り外す
- ペンチなどでカートリッジをつまみ出し、新しい製品と入れ替える
- シングルレバーを元通りに取り付け、新しいカートリッジに付属しているネジで留める
モンキーレンチを持っていない場合は、マイナスドライバーでもシングルレバーの取り外しが可能です。
蛇口の取り付けを確認する
蛇口の取り付けに問題がある場合は、蛇口の部品を一旦取り外し、再度組み立ててみましょう。ただし、ご使用の水栓の種類によって、蛇口の組み立て部品が異なります。
水栓の種類 | 部品 |
---|---|
単水栓 | ハンドル、三角パッキン、スピンドル、ケレップ、Oリング、吐水口 |
洗濯機用単水栓 | ハンドル(レバー)、パッキン、リング、緊急止水弁 |
シングルレバー式混合水栓 | ハンドル(レバー)、カートリッジ、吐水口、蛇口固定台座、給水ホース |
ツーハンドル式混合水栓 | キャップ、ハンドル、スピンドル、ケレップ、クランク、クランク用パッキン、吐水パイプ、パイプリング、Uパッキン |
また組み立てを行う前に、必ず水道の元栓か止水栓を締め、水が流れないようにしてください。蛇口の組み立てが終わったら、水道の元栓を開き、水漏れが発生していないか確認するとよいでしょう。
配管の点検と修理を行う
以上の作業を行っても水漏れが改善しない場合、水道の配管に問題がある可能性があります。蛇口につながっている配管を点検し、穴や亀裂がないか、接続不良がないかを確認しましょう。
配管にできた穴や亀裂は、前述のとおり、ホームセンターなどで売られている補修用のテープ(テフロンテープ)で応急処置が可能です。
しかし、時間が経つとテープの効力が弱まり、再び水漏れが発生します。配管の問題を見つけたら、できるだけ早く水回りの専門業者に相談してください。
水道の蛇口の水漏れを予防する方法
水道の蛇口の水漏れを防ぐには、日頃のお手入れやメンテナンスが大切です。ここでは、水漏れを予防する3つの方法を紹介します。
定期的にパッキンとバルブカートリッジをチェックする
1つ目の予防法は、定期的にパッキンやバルブカートリッジの状態をチェックすることです。蛇口の水漏れは、内部の部品の経年劣化によって発生します。
水漏れの症状が出ていなくても、蛇口の各部品を定期的に点検し、経年劣化がないか確認するとよいでしょう。特にパッキンはゴムでできているため、使い続けていると摩耗します。長くても10年を目安として、古いゴムパッキンを交換しましょう。
蛇口の正しい使い方を心掛ける
2つ目の予防法は、蛇口の正しい使い方を心掛けることです。日頃の使い方によって、水栓金具の寿命は大きく変わってきます。
特に蛇口のレバーやハンドルをきつく締めすぎないように注意しましょう。蛇口をきつく締めると、パッキンやスピンドルなどの部品に負荷がかかり、劣化のスピードが早くなります。
水道を使い終わったら、無理に力を入れて蛇口を締めるのではなく、できるだけ優しくレバーやハンドルを回すようにしましょう。
定期的なメンテナンスを行う
3つ目の予防法は、定期的なメンテナンスを行うことです。
水栓金具の耐用年数は、一般的に10年程度と言われています。しかし、日頃の使い方が良くないと、早くに水漏れしてしまうなどの不具合が生じる場合があります。
水栓金具の製品寿命を伸ばすためには、部品の交換や内部の清掃など、できる範囲でメンテナンスを行うことが大切です。メンテナンスの方法がわからない場合は、水回りの専門業者に依頼するとよいでしょう。
自力で解決できない場合は業者に依頼しよう
自力で水漏れを解決できない場合は、できるだけ早く水回りの専門業者に相談することが大切です。水漏れを放置していると、以下のような問題につながる可能性があります。
- 蛇口から水が流れ続け、水道料金が高くなる
- 水道の周辺の湿度が高くなり、カビや雑菌が繁殖する
- シロアリが好む高温多湿の環境になり、壁や床などに被害が出る
- 水漏れの量が多い場合、階下に漏水する可能性がある
特に水漏れの原因が特定できない場合や、工具などがなく、早急に部品を交換できない場合は、水回りのプロに修理を依頼することをおすすめします。
工事業者を選ぶ際は、以下の点を確認するとよいでしょう。
- 水回りの工事の実績が豊富か
- 24時間365日いつでも対応してくれるか
- 市区町村の指定を受けた「水道局指定工事店」か
水道の蛇口の水漏れに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、水道の蛇口からの水漏れに関するよくある質問にお答えします。
水道の蛇口からの水漏れを特定する方法は?
水道の蛇口から水漏れする原因は、大きく4つに分けられます。
- パッキンが劣化している
- バルブカートリッジが摩耗している
- 蛇口の取り付けに問題がある
- 配管に穴や亀裂、接続不良などがある
一般的に蛇口の先端から水漏れする場合は、水栓上部のケレップやコマパッキン、付け根から水漏れする場合は、パイプナット部のパッキンが摩耗している可能性があります。ホームセンターなどで交換用のパッキンを購入し、新しいものを取り付けてください。
自力で解決できない時の見極め方は?
以下のケースに当てはまる場合、水回りの専門業者に相談することをおすすめします。
- 水漏れの被害が大きく、階下に漏水が発生している
- 配管に穴や亀裂が生じている
- 構造が複雑なセンサー式蛇口(タッチレス水栓)を使用している
- 水漏れの原因を特定できない
- パッキンやカートリッジの交換に自信がない
水漏れを防ぐための有効な方法は?
水漏れを未然に防ぐには、水栓金具の定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
水漏れの原因のほとんどは、パッキンやカートリッジなどの部品の経年劣化です。水漏れなどの具体的な症状が発生してなくても、蛇口の各部品が摩耗していないか定期的に点検するとよいでしょう。
また水道を使い終わったら、蛇口をきつく締めないことも大切です。パッキンやスピンドルなどの部品にできるだけ負荷をかけないようにしましょう。
まとめ
水道の蛇口から水漏れする場合は、パッキン・バルブカートリッジ・蛇口の取り付け部分・配管の4箇所を確認しましょう。パッキンやバルブカートリッジが摩耗している場合は、自分で交換することも可能です。
ただし、バルブカートリッジの取り外しには、水道工事用の工具が必要な場合があります。自分で交換するのが難しい場合は、水回りの専門業者に相談するとよいでしょう。
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