キッチン(台所)のお役立ち情報

キッチンカランの水漏れ対策!応急処置や修理のポイントを解説

キッチンのカランと流し台

キッチンのカラン(蛇口)から、急に水が漏れ始めた経験はありませんか。突然の水漏れは、床の腐食を招いたり水道代を無駄にしたりと、放っておくと深刻な事態につながる恐れがあります。

スタッフ

キッチンのカランから水漏れが発生したら、慌てずに状況を確認しましょう。シンクに水たまりができているか、水滴が落ちている程度なのか、症状を見極めることが大切です。

本記事ではカランから水漏れが発生した際の応急処置や、原因別の修理方法まで解説するので、重要なポイントを押さえておきましょう。また、水漏れ修理を業者に依頼する際の費用や、業者の選び方なども詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事の概要
  • 水漏れが発生したら、慌てずに止水栓を閉めて応急処置をする
  • カランの水漏れの原因は、ナットの緩みやパッキンの劣化などが多い
  • DIYでの修理が難しいならば、速やかに業者に相談する
書いてあること

キッチンのカラン(蛇口)から水漏れ!まず何をすべき?

カランから水滴が落ちるメージ

キッチンのカランから水漏れが発生したら、まずは落ち着いて状況を確認し、適切な対処をすることが大切です。

初期対応として確認すべきポイントや、応急処置の手順を解説します。

重曹を使った効果的なお掃除方法

キッチンのカランから水漏れが発生したら、慌てずに状況を確認しましょう。シンクに水たまりができているか、ポタポタと水滴が落ちている程度なのか、症状を見極めることが大切です。

注意深く観察して、具体的にカランのどの部分から水が漏れているのかを確認します。蛇口の根元やレバーの付け根などを、よく調べてみましょう。

また、配管やパーツの接続部分など、カラン以外の箇所からの漏水も考えられるため、周辺もチェックすることが大事です。まず水漏れの程度を把握することで、応急処置や修理の緊急性を判断できます。

スタッフ

ここから応急処置の手順を解説します。

応急処置の手順

カランからの水漏れにかぎらず、初めにすべき応急処置は止水栓を閉めることです。止水栓はシンク下にあることが多く、右に回すと水が止まります。見つからない場合は、建物の元栓を止めましょう。

水を止めたら、水漏れの箇所を詳細に確認します。ナットの緩みが原因ならば、レンチで締め直すだけで解決する場合も少なくありません。パッキンの劣化が疑われる場合は、テープを巻けば一時的に対処できます。 これらはあくまで応急処置なので、交換用のパッキンやカートリッジなどを用意し、できるだけ早く水道を使えるようにしましょう。水漏れ箇所が分からない場合や、パーツの交換や修理に自信がない場合などは、無理せず業者に依頼することも大事です。

カランの水漏れの原因は?

キッチンの水道を点検する男性

カランの水漏れはナットの緩みやパッキンの劣化に加えて、カートリッジの不具合やスパウト周りの故障など、さまざまな原因があります。原因を正しく理解することで、スムーズな対応が可能になるので、ここで押さえておきましょう。

ナットの緩み

カランの水漏れの原因の一つは、ナットの緩みです。ナットはカランの各パーツを接続する重要な部品であり、時間の経過とともに、水圧や温度変化の影響で少しずつ緩むことがあります。

例えば、蛇口をひねるたびに微妙な振動が発生し、それが積み重なってナットが緩むケースは珍しくありません。

カランの根元やスパウト(吐水口)の付け根から、じわじわと水が滲み出ているならば、ナットの緩みが原因の可能性があります。モンキーレンチなどを使い、緩んだナットを適度な力で締め直しましょう。ただし、締めすぎると破損の原因となるので注意が必要です。

パッキンの劣化

パッキンの劣化も、カランの水漏れの原因になり得ます。パッキンは水の漏れを防ぐためのゴム製の部品で、使用頻度や経年劣化により硬化や亀裂が生じるためです。

ハンドルを閉めても水が完全に止まらなかったり、カランの根元からポタポタと水が落ちたりしている場合、パッキンが劣化している可能性が高いでしょう。目視でパッキンの状態を確認し、ハンドルを動かしたときの感触に違和感がないか、調べる必要があります。

パッキンの寿命は使用状況にもよりますが、一般的に10年程度であり、定期的に交換しなければいけません。DIYでパッキンを交換する場合、形状やサイズを間違えて購入しないように注意しましょう。

カートリッジの不具合

カートリッジの不具合も、カランの水漏れの原因になるでしょう。カートリッジは、水量や温度を調整する役割を担っている重要な部品です。経年劣化や水質などの影響で、内部が破損することがあります。

ハンドルを操作しても水量や温度が安定しない場合や、完全に止水できない場合などは、カートリッジに不具合を疑いましょう。

カートリッジの寿命は使用状況にもよりますが、一般的に10年程度といわれています。不具合の可能性がある場合は、メーカーの説明書を参照してDIYで交換するか、修理業者に相談しましょう。

スパウト周りの故障

スパウト周りの故障も、カランの水漏れを引き起こす場合があります。スパウトとは水が出る部分(吐水口)のことであり、使用頻度が高いため、不具合が起きやすい箇所です。

水漏れの症状としては、スパウト本体の上下から水が滲み出たり、スパウトの根元からポタポタと水が落ちたりします。ただしナットの緩みや、内部パッキンの損傷などでも同じ症状が起こり得るので注意が必要です。

モンキーレンチでナットの締め具合を確認し、パッキンの状態も同時に確認しましょう。複数の原因が絡み合って水漏れが起こっている可能性もあるため、自己判断が難しい場合は、専門業者に相談することが大事です。

スパウトの寿命は使用状況により異なりますが、一般的に10〜15年程度といわれています。

カランの種類とよくある水漏れの原因

キッチンでコップを洗う女性の手元

カランには、主にシングルレバー水栓とハンドル水栓の2種類があり、どちらも特徴的な水漏れの原因があります。それぞれの特性を踏まえた上で、発生しがちな水漏れの原因と症状を知っておきましょう。

シングルレバー水栓

シングルレバー水栓は、1本のレバーで水量と温度を調整できます。しかし構造の複雑さゆえに、水漏れのトラブルも起こりやすいのが特徴です。

主な原因は心臓部のバルブカートリッジの消耗なので、レバーの下や吐水口から水漏れしている場合、カートリッジの状態を確認してみましょう。交換用のバルブカートリッジは、ホームセンターやネットショップなどで購入できます。 また、スパウト(蛇口本体)周りからの水漏れは、パッキンの劣化が原因の場合も少なくありません。止水栓の接続部からの水漏れも、ナットの緩みやパッキンの経年劣化が原因であることが多いので、併せてチェックしてみましょう。

ハンドル水栓

ハンドル水栓は構造がシンプルで、耐久性が高いのが特徴です。しかし、長年の使用で水漏れが発生することも珍しくありません。ハンドル下部から水漏れするケースが多く、これはパッキン類の摩耗や、ナットの緩みが原因です。

いずれもDIYで対応できることが多いため、ナットを締め直すためのモンキーレンチや、交換用のパッキンを用意しておくとよいでしょう。

また、吐水口パイプと本体の接続部からの水漏れも起こりやすく、こちらもパッキンの交換で対応できます。ハンドル内部のパッキンの劣化により、吐水口から少量の水が流れ出るケースもあるので、交換用のパッキンは一通りそろえておくと安心です。

カランからの水漏れの修理方法

カランの水漏れ修理に必要な道具や、水漏れ箇所別の修理方法を解説します。DIYの場合、パーツの交換が基本となるので、手順を理解しておきましょう。

水栓を修理する業者

交換用パーツを用意する際には、種類やサイズを事前によく確認し、間違えないように注意が必要です。

カランの修理に必要な道具

カランの水漏れ修理には、次の工具が必要です。常に全ての工具を使うわけではありませんが、一式そろえておけば多くの状況に対応できます。

  • モンキーレンチ
  • ドライバー(主にマイナス)
  • 精密ドライバー
  • 水栓レンチ
  • スパナ
  • ピンセット

まず、ナットの緩締に使用するモンキーレンチは、必須アイテムです。ドライバーもネジの取り外しに必要となるので、大きめのマイナスドライバーと、精密ドライバーを一式用意しておくとよいでしょう。

また、蛇口本体の取り外しには水栓レンチが役立つので、こちらも可能なかぎり購入しておくことをおすすめします。ホームセンターやネットショップなどで入手可能です。 さらに細かい部品を扱う際には、ピンセットがあると便利なので、100円ショップなどで買っておくとよいでしょう。作業場所が暗い場合に備えて、懐中電灯も用意しておくと安心です。

パッキンの交換手順

パッキンの交換は水漏れ修理の基本なので、手順を押さえておきましょう。構造が比較的簡単なハンドル水栓の場合、まずは止水栓を閉めて水を止めたら、工具を使ってハンドルを取り外し、カバーナットを緩めます。

さらにスピンドル(水量調節用の部品)を引き抜くと、その下に三角パッキンがあるので、古いパッキンを取り出しましょう。新しいものと交換し、逆の手順で部品を元に戻せば完了です。奥にあるコマパッキンも一緒に確認し、適宜交換しておくとよいでしょう。

最後に元栓を開けて、水漏れがないか確認します。パッキンの種類や向きを間違えると、再び水漏れの原因になるので注意が必要です。

パッキンの形やサイズ、交換方法は、カランの種類によって異なります。自身の使用しているカランの種類を把握し、適したパッキンを用意した上で、取扱説明書などに従い交換を進めましょう。

カートリッジの交換手順

カートリッジの交換はまず、元栓を閉めてからレバーハンドルを外し、さらにスパウト上部のカバーを外します。次に、バルブカートリッジを固定しているナットを緩めて取り外し、古いカートリッジを新しいものに交換しましょう。向きや位置に注意が必要です。

新しいカートリッジを取り付けたら、ナットをしっかりと締め込みましょう。最後に、スパウトカバーとレバーハンドルを元に戻せば完了です。作業後は必ず、水漏れチェックを行います。 カートリッジの交換はある程度、精密な作業が必要であるため、自信がない方は専門業者に依頼するのがおすすめです。

スパウトの交換手順

スパウトを交換する場合、まず根元にあるナットをモンキーレンチで緩め、古いスパウトを引き抜きましょう。次に、新しいスパウトを慎重に差し込み、ナットをしっかりと締めます。ただし、締めすぎるとパッキンを傷めるので注意しましょう。

また、取り付けの前に接続部分にテフロンテープを巻いておくと、水漏れ防止に効果的です。取り付け後は元栓を開けて、水漏れがないか確認します。

スパウトの交換作業は、DIYに慣れていないと難しく感じられる方も少なくありません。自分で交換できる自信がなければ、無理せず業者に依頼しましょう。

カランの水漏れ修理はプロに任せるべき?

キッチンの水道をチェックする修理業者

カランの水漏れ修理はDIYで対応できるケースもありますが、プロに依頼すべき状況も少なくありません。プロに依頼すべきか判断する基準に加えて、修理にかかる費用の相場や、信頼できる業者選びのポイントも知っておきましょう。

プロに相談を依頼すべきか判断する基準は?

DIYで修理するか業者に依頼するかは、修理の内容やリスクを考慮する必要があります。

パッキンやカートリッジの交換など、比較的簡単な修理ならば、DIYで十分可能な範囲です。しかし、給水管の接続部分や壁付け水栓の修理などは、専門知識と工具が必要なため、基本的にはプロの業者に依頼するのがよいでしょう。

不慣れな修理は、部品の破損や配管損傷のリスクがあるのに加えて、修理に時間もかかります。水漏れの原因が不明な場合や、修理に不安を感じるときは、迷わずプロに相談しましょう。経験豊富なプロの業者ならば、安全かつ確実に作業してもらえます。

カラン修理の費用相場

カラン修理の費用相場は、作業内容や交換する部品などによって、大きく変わります。一般的にパッキンの交換なら数千円程度で済みますが、カートリッジの交換や水栓本体の取り換えとなると、1万~5万円程度かかるケースも珍しくありません。

基本的に見積もりを取るまで詳しい費用は分からないため、複数の業者から見積もりを取って比較してみましょう。ただし安さだけでなく、業者の実績や評判も重視することが大事です。

また、水栓のグレードを下げることも検討してみましょう。高機能な商品は魅力的ですが、シンプルな水栓でも十分な場合も多くあります。

信頼できる水道業者の選び方

水道業者を選ぶ際にはまず、水道局指定の工事店であることを確認しましょう。指定工事店ならば、相応の実績や技術が保証されています。

次に、各業者の見積もりの透明性もチェックすることが大事です。詳細な内訳を提示してくれる業者ならば、ある程度の信頼が置けるでしょう。

また、費用が相場から大きく外れていないかも、確認が必要です。極端に安いと手抜き工事の可能性があり、高すぎると不要な工事が盛り込まれていることもあります。複数の業者の見積もりをきちんと比較・検討しましょう。

カランの水漏れを防ぐポイント

業者から点検のポイントを教わる女性

カランの寿命を延ばし、水漏れのリスクを軽減するためのポイントを紹介します。以下のように、定期的な点検に加えて、適切な交換タイミングの見極めが重要です。日々の使い方や、キッチンの使用環境にも目を向けましょう。

定期的に点検する

カランからの水漏れを防ぐには、定期的な点検が欠かせません。半年に一度を目安に、配管や蛇口・給湯器などをチェックしましょう。点検時は露出している配管のさびや腐食、接続部分の緩みなどに注目します。

さらに、蛇口を開閉して水の出方を確認し、異常な音や水圧の低下がないかも確認しましょう。給湯器も作動させ、お湯の温度や出方をチェックします。

なお、定期点検に関しても、年に一度は専門業者に依頼するのがおすすめです。プロの目で細部まで点検してもらえば、水漏れのリスクを大幅に減らせます。

カランの寿命と交換タイミング

お風呂掃除で解決できない問題には、専門業者への依頼が必要です。しかし、信頼できる業者選びは慎重に行いましょう。まず、水道局指定工事店であることを確認します。これは技術力の最低限の保証となります。

次に、見積もりと内訳を事前に提示してくれるか確認します。口頭だけでなく、書面での提示を求めましょう。また、複数社から相見積もりを取り、適正価格を把握することが大切です。不要な高額工事をすすめてくる業者や、会社情報を隠す業者には注意しましょう。

実績や技術力も重要な判断材料です。公式Webサイトなどで施工実績や保有資格を確認しましょう。

カランの寿命を延ばす方法

カランの寿命を延ばすには、日々の使い方とメンテナンスが重要なポイントです。

レバーやハンドルを乱暴に扱わないよう心掛けるとともに、常に優しく操作することで、内部パーツへの負担を軽減しましょう。使用後は水滴を拭き取り、清潔に保つことも大切です。

また、吐水口の詰まりは水圧低下の原因となるため、こまめに掃除する必要があります。極端な温度変化や直射日光を避けることで、パッキンなどのゴム部品の劣化も防げるので、キッチン全体の環境にも配慮しましょう。

まとめ

システムキッチンのイメージ

キッチンのカランの水漏れは、パッキンやカートリッジの劣化など、さまざまな原因で発生します。DIYで修理可能な場合も多くありますが、状況に応じてプロの判断が必要です。水漏れの程度や緊急性を見極め、適切な対応を取れるようにしましょう。

水漏れは放置すると深刻な問題につながる可能性があるため、早めに対処する必要があります。日常のメンテナンスや、定期的な点検も欠かさないようにしましょう。 なお、水漏れ修理を依頼するならば、24時間365日対応可能な「お急ぎ水道屋」の利用をご検討ください。全国のネットワークにより、国家資格を持つ技術者が、迅速かつ丁寧に水漏れを解決します。

キッチンのカランの水漏れなどにお悩みなら、お急ぎ水道屋にご相談ください。プロのスタッフが水回りの急なトラブルに対して24時間365日いつでも対応いたします。