排水管・排水溝のお役立ち情報

排水口は重曹とクエン酸でスッキリ!メリットや掃除のコツを紹介

容器に入っている重曹・クエン酸とスポンジやゴム手袋などの掃除用具

排水口の汚れや臭いは、基本的に重曹とクエン酸があれば対処できます。どちらも環境に優しく、浴室・キッチン・洗面所など、どの排水口でも使えて経済的です。

スタッフ

ただし、しつこい汚れには専用の洗剤を使うなど、汚れの程度に応じて使い分けるとよいでしょう。それでも解決できないなら、お急ぎ水道屋へご相談ください。

場所別の効果的なやり方をマスターして、排水口を衛生的に保ちましょう。重曹とクエン酸で対処できないときの方法も併せて解説します。

この記事の概要
  • 排水口の汚れの種類は場所によって異なる
  • 排水口掃除には重曹とクエン酸を同時に使用する方法が効果的
  • 重曹とクエン酸掃除には限界もある。困ったら業者に依頼がおすすめ
書いてあること

場所別に排水口の詰まりと臭いの原因を知ろう

洗面所の排水口を掃除する女性

排水口が詰まったり、臭ったりする原因は、場所によって異なります。トラブルを予防・解決するには、まず原因を理解することが重要です。

キッチン・お風呂・洗面所の3か所について、詰まりや臭いの原因と対策を見ていきましょう。

キッチンは油と食材に注意

キッチンの排水口は、油汚れと食材カスが主な原因です。排水口から油を流すと、排水管の内壁に付着します。そのままにしておくと冷えて固まり、そこに食材のカスや洗剤カスなどが集まって、詰まりを起こす大きさへと成長するのです。

排水口には可能な限り、油を流さないようにしましょう。揚げ物に使うような大量の油はもちろんですが、フライパンや食器に付いたわずかな油も、積み重なれば詰まりの原因となります。あらかじめ紙などで油汚れを拭き取ってから洗うとよいでしょう。

また、食材カスが排水トラップにたまると、臭いの原因となります。流れにくいように、ごみ受けを細かい目のものに変えると効果的です。シンクやごみ受けはこまめに掃除し、ほこりやカビなど、余計な汚れをためないよう心がけましょう。

スタッフ

排水口の問題を自分で解決できないときは、専門業者の力を借りるのが賢明です。

お風呂の排水口は髪の毛や石けんカスが主要因

お風呂の排水口を詰まらせる主な原因は、髪の毛や石けんカス・水垢・人間の皮脂などです。細長い髪の毛は排水管の中で網のように絡み合い、水の流れを妨げます。そこに石けんカスや垢などがたまれば、水の通りはさらに悪くなってしまいます。

排水の速度が遅くなると、ますます汚れがたまり、最悪の場合は完全に詰まってしまうでしょう。湿気の多いお風呂場では、排水口の汚れが菌の温床となり、不快な臭いの原因にもなります。

予防策としては、排水口に髪の毛をキャッチするネットを使用することが効果的です。入浴後はネットから髪の毛を取り除き、きれいに洗っておきましょう。同時に、浴槽や床に付いた石けんカスや皮脂を洗い流せば、汚れの蓄積を防げます。

洗面所は小物の落下が起こりやすい

洗面所の排水口では、落とした小物が詰まりの原因となるケースが見られます。ヘアピンやピアス、指輪といった小さなアクセサリーが、知らぬ間に排水口に落ちてしまうこともあるでしょう。歯磨き粉や化粧水のキャップなども、うっかり落としがちです。

そのまま下水まで流れてしまえば問題ありませんが、排水管の途中にひっかかると、髪の毛や石けんカスを絡め取り、詰まりを引き起こします。対策としては、排水口にネットを設置する、排水口の近くで小物を使わないように注意するなどが挙げられます。

また、洗面所の排水口は、一般的にお風呂やキッチンに比べて小さいため、より詰まりやすいです。洗面台に落ちている髪の毛やほこりをこまめに取るなど、周辺の掃除も忘れないようにしましょう。

重曹とクエン酸の特性と注意点

保存容器に入った重曹とクエン酸

重曹とクエン酸は、それぞれ異なる特性を持ち、さまざまな汚れに対応できる物質です。排水口以外にも、家中の掃除に役立ちます。重曹とクエン酸の特性と効果、使用時の注意点を解説します。

重曹の特性と効果

重曹は「炭酸水素ナトリウム」のことで、ベーキングソーダや重炭酸などとも呼ばれます。自然界に存在する物質で、掃除用だけでなく食用や薬用の製品もあります。

重曹が掃除に重宝される理由は以下の通りです。

・弱アルカリ性なので、酸性の汚れを中和できる
・水に溶けにくく粒子が細かいため、研磨剤として使える
・脱臭作用がある

酸性の汚れとは、油や手垢、汗などによる汚れを指します。油を使うキッチンや、手垢の付きやすい家具、床など酸性汚れの多い場所の掃除には、弱アルカリ性の重曹が最適です。研磨作用は、フライパンの焦げのような、頑固な汚れを物理的に落とす助けにもなります。

クエン酸の特性と効果

クエン酸は、梅干しやかんきつ類などに含まれる天然の酸味成分です。疲労回復や食欲増進など、人体への健康効果があることでも知られています。

クエン酸は酸性なので、水垢や尿石などアルカリ性の汚れに有効です。アンモニアやタバコのような、アルカリ性の臭いを消す効果も期待できます。

重曹と違って水に溶けやすいのも特徴です。ボトルに入れてスプレーにしたり、キッチンペーパーに染み込ませてパックとして使ったりと、汚れの場所や程度に応じて柔軟に使えます。

また電気ポットや加湿器、食洗機など水を使う家電製品の水垢汚れも、簡単に落とせます。

重曹・クエン酸使用時の注意点

重曹とクエン酸を掃除に使う際は、いくつかの注意点があります。まずは素材との相性を確認しましょう。重曹はアルミや銅製品、漆器、天然大理石との相性がよくありません。研磨効果があるため、傷付きやすい製品への使用も避けましょう。

クエン酸は、金属や天然大理石のような酸に弱い素材には不向きです。金属は錆び、天然大理石は溶ける可能性があります。またクエン酸は、塩素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生します。絶対に、同時に使わないようにしましょう。

いずれも雑菌の繁殖を防ぐため、手作りのスプレーは早めに使い切ります。天然成分とはいえ、長く触れていると肌荒れを起こすこともあるため、ゴム手袋の着用も基本です。

重曹とクエン酸を使った排水口掃除の手順

両手に重曹とクエン酸を持つ女性

キッチン・お風呂・洗面所における、重曹とクエン酸を使った排水口掃除の手順を解説します。最適な使用量や、注意点も含めてチェックしましょう。

キッチンの排水口

キッチンの排水口カバーや水切りかごなど、部品のぬめりは、それぞれ取り外して重曹を振りかけ、古い歯ブラシやスポンジでこするときれいになります。ぬめりが取れたら水ですすぎ、元に戻しましょう。

水が流れにくいとき、臭いが気になるときは、まず鍋に2リットル以上のお湯を沸かします。沸かしている間に、カバーやごみ受け皿を外し、排水口にカップ1杯程度の重曹を粉のまま振り入れましょう。その後クエン酸大さじ2杯を沸かしたお湯に溶かし、ゆっくりと注ぎます。

すると重曹とクエン酸が反応して発泡が始まり、排水管内の汚れをはがしてくれます。そのまま5分ほど放置して、よくすすいだら完了です。お湯を使うことで、油汚れを溶かす効果も期待できます。

ただしお湯の温度は、50℃程度で十分です。排水管を傷める恐れがあるため、熱過ぎないように注意しましょう。

お風呂の排水口

お風呂には、さまざまな性質の汚れが存在しています。鏡や蛇口にはアルカリ性の水垢、バスタブや床には酸性の皮脂汚れが付きます。

石けんカスにも、水道水のミネラル成分と反応して生じる「金属石けん(アルカリ性)」と、人間の皮脂と混ざってできる「酸性石けん」があり、それぞれ適切な方法で対処しなくてはなりません。お風呂は、重曹とクエン酸が大活躍する場所といってよいでしょう。

お風呂の排水口にも、重曹とクエン酸の同時使用が有効です。まずはカバーやヘアキャッチャーを外して、髪の毛や大きなごみを手で取ります。

排水口に重曹100グラムを振りかけ、上からクエン酸を50グラム追加しましょう。次に水または40℃程度のぬるま湯をコップ1杯注ぎ、発泡させます。発泡が終わるまでの間に、カバーやヘアキャッチャーのぬめりを重曹と歯ブラシを使って落としておくと、効率的です。発泡が終わったら水で洗い流しておきましょう。

洗面所の排水口

洗面所の排水口には、洗顔時に生じる皮脂や石けんカスのほか、歯磨きやメイクで出る汚れも蓄積しています。浴室に比べて掃除する範囲は狭いものの、汚れの種類は同等以上といえるでしょう。

狭い排水口に入り込んだ汚れを効果的に除去するには、重曹+クエン酸の発泡効果が威力を発揮します。排水口にごみ受けが付いている場合は外し、キッチンや浴室と同じように重曹・歯ブラシで洗います。

そして排水口に重曹、クエン酸の順に振り入れ、上から水またはお湯を注いで発泡させます。5~10分経ったらしっかりとすすいで、完了です。

分量は排水口の大きさに合わせて調整しても構いません。浴室で紹介したように、重曹2に対し、クエン酸1の比率を覚えておくとよいでしょう。

重曹とクエン酸を使った排水口掃除のメリットと代替法

重曹とクエン酸を使った掃除には、さまざまなメリットがあります。一方で、落とせる汚れに限界があるのも事実です。

排水口に液体洗剤を投入する様子

より頑固な汚れに対処する方法や、専門業者に依頼すべき状況も押さえておきましょう。

環境に優しい重曹とクエン酸

重曹とクエン酸を使った排水口掃除のメリットは、環境に優しいことです。人体や環境への負荷が小さく、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。自然界にある成分なので、化学合成洗剤に比べて分解が速く、土壌や水の汚染も軽減できるでしょう。

排水口だけでなく、家庭内のさまざまな場所の掃除に活用でき、洗剤の種類も減らせます。トイレ用、お風呂用など場所別の洗剤が不要となれば、プラスチック容器の削減にもつながるでしょう。あれこれと洗剤をストックせずに済むので、収納面や経済面でのメリットも大きいといえます。

しつこい汚れにはパイプクリーナーが有効

重曹とクエン酸で落とせないしつこい汚れには、市販のパイプクリーナーを試してみましょう。例えば髪の毛が大量に詰まっているとき、重曹とクエン酸では髪の毛を溶かせないため、意味がありません。

パイプクリーナーには、髪の毛も溶かすほど強力な成分を含むものもあり、頑固な汚れや詰まりを効果的に除去します。ただし強力な洗剤は使用方法を誤ると、排水管を傷めたり健康被害を引き起こしたりする恐れがあります。

注意書きをよく読み、用量や時間を守りましょう。使用中は換気を徹底し、子どもやペットを近付けないように配慮することも大切です。

自分で解決できないときは業者に依頼

排水口の問題を自分で解決できないときは、専門業者の力を借りるのが賢明です。排水管の奥深くで発生した詰まりや、繰り返す異臭などは、素人判断で対処すると逆効果になることもあります。

専門業者は高度な知識と専用機材を駆使して、問題の原因を特定し、適切な解決策を提供します。例えば高圧洗浄機で排水管全体を徹底的にクリーニングしたり、内視鏡カメラで管内の状態を確認したりすることも可能です。

もちろん、業者に依頼すると費用がかかります。すぐに来てくれるのか、きちんと対応してくれるのか、不安に感じる方もいるでしょう。

複数の業者のWebサイトと口コミを確認し、料金体系やアフターサービス、迅速さなどを比較するのが、成功のポイントです。適切な業者選びは、長期的に見て家計の節約にもつながります。

排水口のトラブルは「お急ぎ水道屋」にお任せください

ガッツポーズする水道修理業者の男性

排水口の深刻な詰まりや複雑なトラブルには、専門家の助けが必要です。排水トラブルはいつ起こってもおかしくないため、迅速に対応できる業者を知っておくと安心です。

排水口トラブルで困ったときは、「お急ぎ水道屋」にご相談ください。お急ぎ水道屋は創業29年、100万件以上の実績を持つ水道修理のプロです。

24時間365日、全国どこでもキッチン・お風呂・洗面所など、家庭内のあらゆる水回りのトラブルに対応します。現金以外にもクレジットカードやコンビニ払いなど、多様な支払い方法に対応しています。相談・見積もりも無料ですので、まずはフリーダイヤルからご連絡ください。

まとめ

排水口に重曹とクエン酸を振りかけ、水を注ぐ様子

排水口の詰まりや臭いの原因は場所によって異なりますが、環境に優しい重曹とクエン酸を使えば、排水口の汚れを安全に除去できます。キッチン・お風呂・洗面所など、排水口トラブルが起こりやすい場所を2つの材料のみで掃除できるため、収納面や経済面でメリットがある点も魅力です。

ただし、しつこい汚れには専用の洗剤を使うなど、汚れの程度に応じて使い分けるとよいでしょう。それでも解決できないなら、お急ぎ水道屋へご相談ください。プロの技術で、水回りの悩みをスピーディーに解決します。

排水口の詰まりや臭いでお悩みなら、お急ぎ水道屋にご相談ください。プロのスタッフが水回りの急なトラブルに対して24時間365日いつでも対応いたします。