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排水口逆流の原因と対策は?予防法や業者に依頼する目安も解説

排水口から水が逆流するときは、まず排水パイプの詰まりを疑いましょう。詰まりが原因の場合、適切に対処すれば、自力での解決は十分可能です。日頃から詰まりを起こさないために、排水口をきれいに保つ努力も欠かせません。

自分でできる対処法を試しても詰まりが取れないときや、排水口からの異臭や異音が続くときは、業者に原因の究明と修理を依頼しましょう。
自分で解決できない場合は業者に頼る手もあります。排水口の逆流が起きても慌てないよう、知識を深めましょう。
- 排水口の逆流の主な原因は排水パイプの詰まり
- 排水パイプの詰まりは自分で解消・予防できるケースが多い
- 頑固な詰まりや劣化した排水パイプの修理・交換は業者に依頼するのが基本
排水口逆流の主な原因と症状

それぞれの原因が起こる理由や症状、前兆について詳しく見ていきましょう。
パイプ内の詰まり
排水口逆流の原因の中でも、代表的なものが排水パイプ内の詰まりです。詰まりは日々の生活で排水口に流れ込むさまざまな物質がパイプ内に蓄積し、固まることで起こります。
例えばキッチンでは油や食材のカス、浴室では髪の毛や石けんカスが詰まりを引き起こします。洗面所やトイレでは、ヘアピンやアクセサリー、おもちゃなど大きなものを誤って流したために、詰まることもあります。
詰まりがひどくなると水がせき止められ、最終的には排水口から逆流する事態に発展するのです。

詰まる原因は場所によって異なり、それぞれに適した対策を施すことで、詰まりによる逆流を予防できます。
排水管の劣化や破損
排水管の劣化や破損も、逆流の原因の一つです。排水管は長年の使用で徐々に劣化し、ひび割れや接続部のズレ、さびが生じます。ひび割れやさびなどがあると、水がスムーズに流れないため汚れが蓄積しやすく、詰まる確率も高まります。
排水管の耐用年数は素材や使用状況によって変わりますが、一般的な塩化ビニール管で約30年です。
築年数が古い住宅で逆流が起こるときは、排水管の劣化を疑ってみてもよいでしょう。
劣化の兆候としては、水の流れが徐々に悪くなる・異臭がする・壁や床に湿気やシミが現れるなどが挙げられます。
外的な要因も
排水管に問題がなくても、外的な要因で排水口から水が逆流するケースがあります。よくあるのが、集中豪雨や台風などで、短時間に大量の雨が降ったときです。
大量の雨水が一気に下水道に流れ込むと排水システムの許容量を超え、水圧が逆転することがあります。すると通常とは逆方向に水が押し戻され、家庭の排水口から出てくるのです。
同様に、近隣の工事や水道管の破裂も、逆流の原因となり得ます。下水の逆流は一時的なものですが、異臭や細菌感染などの二次的な被害を引き起こす可能性があり注意が必要です。
外的要因による逆流の特徴として、排水口からゴボゴボという異音が聞こえることがあります。悪天候時には、この音に注意を払い、早めの対策を心がけましょう。
排水口が逆流したときの自己対処法

排水口の逆流は、適切な対処法を知っていれば自分で解決できる場合があります。薬剤や道具で簡単にできる詰まりの解消方法と、豪雨などの外的要因による逆流への緊急対応策を紹介します。
パイプクリーナーを使用した詰まり解消
パイプクリーナーは、排水口の詰まりを解消する強力な味方です。クリーナーの成分が排水管に蓄積した汚れを溶かし、洗い流してくれます。
パイプクリーナーには固形・粉末タイプと液体タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。固形・粉末タイプは常に水がたまっている排水トラップの清掃に効果的です。
一方、液体タイプは水のたまっていない場所でも効果を発揮します。粘りのある液体が排水管の側面に留まり、汚れを溶かします。
使用の際は、手に付着しないよう注意が必要です。万が一付着した場合は、すぐに水で十分に洗い流しましょう。強力な成分を使用しているため、用量・用法をしっかりと守ることが大切です。
ラバーカップとワイヤーブラシによる詰まり除去
ラバーカップやワイヤーブラシは、詰まりを物理的に除去する道具です。ラバーカップは、排水口に密着させて上下に動かすことで、水圧を利用して詰まりを押し流します。
トイレの詰まりに使用するイメージがありますが、キッチンや洗面所で使える小型タイプもあります。排水口のサイズに合うものを選びましょう。
ワイヤーブラシは針金を伸ばすとパイプ内の奥深くまで届く構造で、こびりついた汚れを直接かき出します。ただし針金によって破損する可能性があるため、プラスチック製の蛇腹状パイプには使えません。使用後は水を流して、詰まりが解消されたか確認しましょう。
外的要因による逆流への緊急対応策
豪雨などの外的要因による排水口の逆流に対しては、「水のう」を活用した緊急対応策が効果的です。
水のうの作り方は以下の通りです。
・45リットルのごみ袋を2~3枚重ねる
・袋の半分程度水を入れ、口をきつく縛る
水のうを排水口の上に置くと、水の重みで逆流を防げます。水のうは家の排水口全てに置く必要があります。浴室(浴槽と洗い場の2か所)・トイレ・洗濯機置き場・洗面所・キッチンを確認し、見落とさないようにしましょう。
水のうには、土のうの代わりに玄関や窓からの浸水を軽減する効果も期待できます。いざというときに速やかに準備できるよう、ごみ袋は多めにストックしておくとよいでしょう。
【場所別】排水口逆流の予防策

排水口の逆流の多くは、排水管が詰まるために起こります。排水管を詰まらせないことが、逆流を防ぐポイントといってよいでしょう。
詰まりの原因や対策は、場所によって異なります。ここでは浴室・洗濯機置き場・キッチンの詰まり対策を紹介します。
浴室
浴室の排水管が詰まる主な原因として、髪の毛や皮脂、石けんカスなどの蓄積が挙げられます。特に髪の毛は皮脂や石けんカス、小さなほこりなどが絡まりやすく、詰まりの大きな要因となります。
皮脂や石けんカスを養分としてカビも増えやすくなってしまうため、できるだけ髪の毛を流さないようにすることが重要です。
浴室の排水口には基本的にヘアキャッチャーが付いているので、入浴後はヘアキャッチャーから髪の毛を取り除き、洗っておくとよいでしょう。排水口カバーや排水トラップなどヘアキャッチャー以外のパーツも、週に1度は中性洗剤で洗浄します。
ヘアキャッチャーの破損や汚れがひどい場合は新しいものに交換しましょう。衛生的なステンレス製や、髪の毛を取りやすくした機能的な製品もあり、排水口掃除が楽になります。
洗濯機置き場
洗濯の排水には洗剤カスや繊維くず、衣服に付いた皮脂汚れや髪の毛などが混ざっており、詰まりの原因となります。詰まりを予防するポイントは次の3点です。
・洗濯槽や糸くずフィルターをこまめに掃除する
・排水ホースを定期的に交換する
・お風呂の残り湯で洗濯しない
洗濯槽の掃除には、専用のクリーナーを使うとよいでしょう。糸くずフィルターは外してたまった糸くずを取り除きます。
洗濯物の種類や頻度にもよりますが、月に1回程度洗濯槽を洗うだけでも排水口への負担を軽減できます。排水ホースの中も汚れやすいため、6か月から1年に1度くらいの頻度で、新しいホースに交換するとよいでしょう。
お風呂の残り湯には皮脂や垢が含まれており、蓄積すれば浴室と同様に排水口を詰まらせる原因となります。詰まりを予防したいなら残り湯は使わず、きれいな水で洗濯することをおすすめします。
キッチン
キッチンの排水口詰まりは、油や食材のカスが主な原因です。特に油は時間が経つと固まって、排水管にこびりつきます。そこに食材や洗剤カスなど他の汚れが付着すると大きな塊となり、水流を妨げるのです。
使用済みの油は排水口に流さず、新聞紙などに吸わせてから捨てるか、専用の凝固剤を使用しましょう。調理に使った器具や食器も、油汚れをキッチンペーパーや古い布で拭き取ってから洗う習慣を付けます。
食材カスの流入は、排水口に細かい網目のネットを設置すると防げます。ネットはこまめに交換し、週に1回程度は排水口周りも掃除すると、汚れの蓄積を防いでキッチンを衛生的に保てるでしょう。
排水口逆流の修理は業者に依頼するほうがよいケースも

業者依頼の判断基準や信頼できる業者の選び方、修理にかかる費用相場を見ていきましょう。
自己対処の限界と業者依頼の判断基準
残念ながら、排水口逆流の自己対処には限界があります。パイプクリーナーやラバーカップ、ワイヤーブラシを試しても詰まりが取れない場合は、業務用洗剤や高圧洗浄機に頼ることになるでしょう。
排水管の劣化や損傷が疑われる場合も、専門知識と特殊な工具が必要となるため、自己解決は困難です。
いくら掃除してもすぐに詰まる、排水口から異臭がする、ボコボコする音が聞こえるなどの現象が見られたら、早めに専門業者への依頼を検討しましょう。
信頼できる業者の選び方と注意点
信頼できる水道業者を選ぶには、いくつかのポイントがあります。まずは出張見積もりしてくれるかどうかをチェックしましょう。
いくらプロとはいえ、現場を見ずに正確な修理費用を算出するのは困難です。電話やメールの内容だけで見積もりを出す業者は避けたほうがよいでしょう。費用負担を抑えるため、無料で出張見積もりをしてくれる業者がおすすめです。
次に会社概要を確認し、固定電話や会社の住所などの記載があるかを確認します。フリーダイヤルのみや住所不明の場合は会社が存在しない可能性もあります。
水道局の指定業者を選ぶのもおすすめです。指定されるには一定の基準を満たす必要があるため、信頼性が高いといえます。
費用相場と見積もりのポイント
排水口逆流の修理費用は、トラブルの種類や作業内容によって大きく異なります。一般的な相場として、軽度の詰まりであれば1万円以内、重度の詰まりの場合は2万〜3万円が目安です。
排水管の劣化・破損が原因の場合は交換しなくてはならないため、さらに高額になる可能性があります。
症状が軽いうちに修理を依頼すれば、大きな問題に発展する前に対処でき、結果的に費用を抑えられるでしょう。
適正な費用を知るには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。出張見積もり無料の業者をいくつか選び、比較検討しましょう。
割引キャンペーンの利用や、深夜・早朝・休日などの割増料金がかかる時間帯を避けるなどで、費用を抑えられるケースもあります。
まとめ

排水口の逆流は、パイプ内の詰まりや劣化、外的要因が主な原因です。詰まる原因は場所によって異なり、それぞれに適した対策を施すことで、詰まりによる逆流を予防できます。自分でできる対処法を試しても詰まりが取れないときや、排水口からの異臭や異音が続くときは、業者に原因の究明と修理を依頼しましょう。
排水口の逆流は一刻も早く解決したい問題ですが、安易に業者を選ぶと失敗するかもしれません。複数の業者から見積もりを取り、費用や作業内容に納得した上で依頼することをおすすめします。
「お急ぎ水道屋」では、詰まりの解消から排水管の修理・交換まで逆流の原因となるさまざまなトラブルに対応可能です。24時間365日いつでもサービスをご提供しており、調査・点検・お見積もりも無料です。お気軽にご相談ください。

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