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シャワーがぬるい!原因と解決法 – 給湯器設定から配管チェックまで徹底解説

シャワーからお湯が出ている様子

シャワーの温度がぬるいと感じると、毎日の入浴が思うように楽しめなくなるでしょう。

スタッフ

シャワーの温度がぬるくなる原因には、給湯器の設定ミスや故障、混合水栓の不具合、シャワーヘッドの詰まり、水圧の低下など、さまざまな要因が関係しています。

本記事では、それぞれの原因を丁寧に解説し、効果的な解決策を提案します。また、賃貸物件でのトラブル時に役立つ管理会社や大家さんへの相談方法も取り上げ、スムーズな対応ができるようサポートします。

この記事の概要
  • シャワーがぬるい原因として、給湯器の設定ミスや混合水栓の不具合、水圧の低下などがある
  • シャワーヘッドや蛇口の汚れ、詰まりが温度に与えている可能性もあり
  • 賃貸物件でのトラブルに対応するための修理依頼や費用負担のルールを把握しておくこと
書いてあること

シャワーがぬるい原因を特定しよう

給湯器の温度設定用リモコン(45度)

シャワーがぬるいのは、給湯器の設定温度や混合水栓の不具合、さらには水圧の変動など、さまざまな要因が影響している可能性があります。

ここでは、シャワーの温度が上がらない原因を一つずつ解明し、適切な対策を見つけるためのポイントを紹介します。

給湯器の設定温度を確認する

当然ながら、給湯器の設定温度が低すぎると、シャワーの温度が上がりません。一般的に、単水栓の場合は40度程度、2ハンドル混合栓は60度程度、シングルレバー混合栓は60度程度、サーモスタット混合栓は希望温度より10度高めの50~60度程度が推奨されています。

設定温度が低いと光熱費は節約できますが、温まるまでに時間がかかり、水を無駄にしてしまうかもしれません。給湯器の取扱説明書を確認したり、設置業者に相談したりして、最適な設定温度を見つけてください。

スタッフ

一般的に50~60度程度が推奨されています。

混合水栓やサーモスタットの不具合をチェック

シャワーの温度調節がうまくいかない場合、混合水栓やサーモスタットの不具合が原因かもしれません。レバー操作で簡単に温度調節ができるサーモスタット式混合水栓は便利ですが、長年使っているとトラブルが発生することがあります。

具体的には、混合水栓内部の「サーモバルブ」と呼ばれる温度調節バルブの故障が考えられます。サーモバルブが劣化すると、適切な温度調節ができなくなってしまいます。

また、水圧が高すぎる場合も温度調節に影響が出ます。水圧が強いと、混合水栓内部でのお湯の混合が阻害され、温度が安定しないことがあります。

これらの問題に気づいたら、自分で対処するのは難しいかもしれません。無理せず、専門の水道業者に点検や修理を依頼することをおすすめします。

複数箇所での同時使用による水圧低下を疑う

複数の蛇口やシャワーを同時に使うと、水圧が分散されてしまい、シャワーの温度が下がってしまうことがあります。特に、キッチンや洗面所で水を使いながらお風呂に入ると、シャワーの水圧と温度が不安定になりがちです。

この現象は、給湯器の能力や配管の太さなどにも関係しています。給湯器の出湯能力を超えた使用量になると、温度が下がってしまいます。

対策としては、家族でお湯の使用時間をずらしたり、同時に使う箇所を減らしたりすることが有効です。どうしても改善されない場合は、給湯器の能力アップや配管の見直しも検討してみましょう。

シャワーがぬるいのは給湯器そのもの故障・不具合の可能性も

汚れた給湯器

シャワーの温度低下の原因は、給湯器そのものの故障や不具合かもしれません。下記で紹介するような症状が見られたら、早めに専門家に相談することをおすすめします。給湯器の修理や交換は、専門知識と技術が必要な作業なので、自分で対処するのは危険です。

お湯の温度が安定しない

給湯器の不具合により、お湯の温度が安定しない症状はよく見られます。一例として、以下のような原因が考えられます。

・熱交換器の劣化
長年使用することで、給湯器内部の熱交換器に汚れやスケール(石灰分)が蓄積し、熱効率が低下します。その結果、設定温度までお湯が十分に温まらず、シャワーの温度が不安定になることがあります。

・バーナーの不具合
バーナーが正常に点火しなかったり、燃焼が不十分になると、必要な熱が供給されなくなります。これは、バーナー内部の汚れや経年劣化が原因となり、適切な温度を保てなくなります。

・水圧や配管の問題
水圧が急激に変化すると、給湯器が設定温度に対応しきれず、お湯の温度が上下することがあります。特に配管の老朽化や詰まりがあると、水の流れが不安定になり、温度の変動が生じやすくなります。

・雨水の浸入
屋外設置の給湯器では、長期間使用する中で、雨水や湿気が内部に入り込むことがあります。内部の電子部品が腐食することで、バーナーやセンサーの故障を引き起こし、温度が安定しない原因になることがあります。

給湯器から異音や異臭がする

給湯器から異音や異臭がする場合、重大なトラブルの前兆である可能性があり、非常に危険です。こうした異常を感じたら、ただちに使用を停止しましょう。これには以下のような原因が考えられます。

・ファンやバーナーの不具合
劣化や破損により異常な音が発生することがあります。

・配管や部品のゆるみ
振動が原因で異音が出る場合もあります。

・ガス漏れや不完全燃焼
ガスには危険を知らせる臭いが付けられているため、異臭を感じたら即座に使用を停止し、換気を行いましょう。

異臭を放置すると、中毒や爆発のリスクがあります。給湯器の異常が疑われる場合は、専門業者に点検を依頼し、10年以上使用している場合は交換も検討してください。

意外?シャワーがぬるいのはシャワーヘッドや蛇口に問題があるケースも

シャワーヘッドの水垢

シャワーの温度が安定せず、ぬるいと感じることがある場合、その原因は給湯器や水圧だけでなく、シャワーヘッドや蛇口の状態に隠れていることもあります。汚れや詰まり、不具合が温度低下につながることがあるため、定期的なチェックとメンテナンスが重要です。

シャワーヘッドの汚れや詰まりをチェック

シャワーヘッドの汚れや詰まりが、シャワーの温度低下の原因となることがあります。使用を続けるうちに、水垢、カルキ、石鹸カスなどが蓄積し、シャワーヘッドの噴出口を塞いでしまうためです。その結果、水の流量が低下し、お湯の温度が安定せず、ぬるく感じることがあります。

シャワーヘッドの掃除は月に1回程度を目安に行うのが理想です。

1.まず、シャワーヘッドを取り外し、ぬるま湯に浸けます。
2.次に、歯ブラシなどを使い、噴出口に詰まった汚れを丁寧に取り除きましょう。
3.汚れが頑固な場合は、クエン酸を溶かしたお湯に1時間程度浸け置きすると効果的です。

定期的な掃除でシャワーの流量を保ち、快適な温度を維持しましょう。

蛇口の劣化や不具合の見極め方

蛇口の劣化や不具合は、シャワーの温度低下につながる可能性があります。特に古い住宅の蛇口は経年劣化により水漏れが発生しやすく、水の流量が低下することでお湯の出が悪くなり、結果的にシャワーの温度が安定しなくなる場合があります。

水漏れの箇所は、蛇口の先端だけでなく、根元やシンク台の裏側など、見えにくい場所からも発生することがあるため、注意が必要です。

レバー式の蛇口は、内部のパーツが複雑なため、継ぎ目からの水漏れが起きやすいのも特徴です。これを放置すると、水道代がかさむだけでなく、シンク台や床材の腐食といった二次被害を引き起こす恐れもあります。

蛇口は使用開始から10年以上が経ち、水漏れや不具合が見られた場合、交換や修理の目安となります。適切なタイミングでの修理や交換が、トラブルを未然に防ぎ、快適な水回り環境を保つために重要です。

シャワーヘッドや蛇口を交換するには

シャワーヘッドや蛇口の交換は、比較的簡単なDIY作業です。ただし、手順を誤ると水漏れなどのトラブルにつながることがあるため、慎重に進めましょう。また、蛇口交換はシャワーヘッドよりもやや複雑な作業が伴うこともあります。以下は、どちらの場合にも当てはまる基本的な手順です。

1.止水栓を閉めて水を止める
水が出ないように、必ず止水栓を完全に閉めます。止水栓がない場合は、水道の元栓を閉めます。

2.古い部品を取り外す
シャワーヘッドは手で簡単に外せることが多いですが、蛇口の場合は、配管と接続されているため、アジャスタブルレンチやモンキーレンチを使うことが必要になります。力を入れすぎると配管を破損する恐れがあるため、慎重に作業しましょう。

3.ネジ山や接続部の掃除
取り外した後、ネジ山や配管接続部の汚れや、古いパッキン・シールテープの残りをしっかり落とします。

4.新しい部品の取り付け
新しい蛇口にはパッキンが正しく取り付けられていることを確認し、必要に応じてシールテープを巻いてから接続します。配管と蛇口の接続部をしっかり固定しますが、締めすぎないよう注意しましょう。

5.止水栓を開けて確認
止水栓または元栓を開け、水漏れがないか確認します。少しでも漏れが見られた場合は、再度接続部を調整しましょう。

もし交換作業に不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。特に蛇口の交換は内部の配管にも影響するため、状況によっては専門家の判断が必要になることもあります。

賃貸物件でシャワーがぬるい場合の対応と相談

賃貸物件の場合、シャワーがぬるいからといって勝手に修理・交換するとトラブルの元になる可能性があがります。

レンチと見積書の見積もりイメージ

管理会社や大家さんへの連絡方法、修理費用の負担ルール、自己負担で修理する際の注意点などを理解し、正しい手順で対応しましょう。

賃貸物件での修理・交換の基本ルール

賃貸物件でシャワーの温度がぬるい、または設備に不具合がある場合、まず契約書を確認することが重要です。一般的に、設備の故障は管理会社や大家さんに連絡し、状況を詳しく伝えるのが基本です。多くの場合、管理会社が修理業者を手配し、その費用は大家さんが負担します。

ただし、入居者の過失や不注意によって発生した故障については、入居者が修理費用を自己負担するケースもあります。例えば、誤った使い方や手入れ不足によるトラブルが該当します。原因が不明な場合、契約内容に基づいて判断されることが多いため、契約書の「修理負担区分」の項目を確認してください。

国土交通省の「賃貸住宅標準契約書」では、入居者の費用負担は限定的とされ、通常の使用に伴う経年劣化や自然故障については、大家さんの負担で修理されます。一方、入居者の故意・過失による損傷や、定期的なメンテナンス不足による不具合については、入居者の負担になる可能性が高いです。

契約書を見ても判断が難しい場合は、管理会社や大家さんに早めに相談することが賢明です。対応が遅れると修理が長引き、トラブルが悪化する可能性もあるため、迅速な連絡が重要です。

自己負担で修理・交換する場合の注意点

前述の通り、まずは賃貸借契約書を確認し、修理に関する特約条項がないか確認しましょう。修理の範囲や費用負担に関する取り決めがある場合があるため、不明な点があれば、管理会社や大家さんに相談してください。

火災保険の適用範囲を確認することも必要です。水漏れによる損害が保険でカバーされるケースもありますが、シャワーや配管そのものの修理費用は保険の対象外となる可能性があるため、保険会社へ問い合わせて確認しておくと安心です。

さらに、専門知識がない状態で自己判断での修理を試みると、状況を悪化させ、高額な修理費用が発生するリスクがあります。決して無理をせず、必要に応じて専門業者に依頼することが推奨されます。水漏れなどのトラブルは早期発見・早期対応が大切で、放置することで修理費が増大したり、物件へのダメージが拡大する可能性があります。

まとめ

住宅の屋外に設置されたガス給湯器の点検をする作業服の男性

シャワーの温度が上がらない原因として、給湯器の設定ミスや故障、混合水栓やサーモスタットの不具合、複数箇所での同時使用による水圧低下が考えられます。給湯器の設定を見直したり、シャワーヘッドや蛇口のメンテナンス・交換を行うことで解決することが多いです。

それでも改善しない場合は、ぜひ「お急ぎ水道屋」にご相談ください。経験豊富なスタッフが24時間365日、いつでも迅速に対応いたします。

シャワーの温度など水回りにのお悩みなら、お急ぎ水道屋にご相談ください。プロのスタッフが水回りの急なトラブルに対して24時間365日いつでも対応いたします。