漏水(水漏れ)の見つけ方と対処法を解説!原因箇所が分からない場合も解説

「あれ?床が濡れている…」
「最近水道代が高い気がする…」
そんな経験はありませんか?漏水(水漏れ)は、知らないうちに進行し、建物や設備に深刻なダメージを与えるだけでなく、修理費用や水道代が高額になる原因にもなります。

本記事では、漏水が発生しやすい場所や原因、原因が分からない場合の見つけ方、さらに対処法について詳しく解説します。日常生活で役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みいただき、トラブルを未然に防ぎましょう。

【漏水】家の中に水が漏れやすい場所

漏水(水漏れ)は、家庭内で特定の箇所に集中して発生するトラブルです。特に、水を頻繁に使用する場所や配管が多く集中している箇所では、漏水リスクが高まります。漏水が進行すると気づかないうちに被害が拡大し、建物や設備の修理費用が高額になることがあります。

そこで、まずは「どこで漏水が発生しやすいのか」を知ることが重要です。定期的な点検を行えば、早期発見やトラブルの予防が可能になります。

漏水が起きやすい主な場所は以下の通りです:

  • トイレ
  • 洗濯機周辺
  • キッチン・浴室・洗面台の水栓
  • 屋外の水道設備

これらの場所では、以下のような原因で漏水が発生することが多いです:

  • 給水管や排水管の接続部分の緩みや破損
  • パッキンやゴム部品の劣化
  • ホースのひび割れや破裂
  • 排水口の詰まり
  • 冬場の凍結や自然災害による破損

特に、床が湿っている壁にシミができている水道代が急に高くなったといった兆候が見られる場合は、漏水の可能性を疑いましょう。

次に、漏水が発生しやすい場所ごとに、具体的な原因や対策について詳しく解説します。

トイレ

トイレは、家庭内で最も漏水が発生しやすい場所の一つです。特に、以下のような原因が挙げられます:

  • タンク内の部品の劣化:フロートバルブやボールタップが劣化すると、水が止まらず流れ続けることがあります。
  • 給水管の破損:タンクに水を供給する給水管が破裂または緩んで、床に水が漏れることがあります。
  • 排水パッキンの劣化:便器と床の間から水が漏れ続ける原因になります。

トイレの漏水は、以下のような兆候で気づくことが多いです:

  • 床や周辺が湿っている:床が濡れている場合は、給水管や排水パッキンの劣化が疑われます。
  • タンク内で「チョロチョロ」と水が流れる音がする:部品が劣化している可能性があります。
  • 水道代が急激に上がった:タンク内で水が漏れ続けている場合に発生します。

トイレの漏水を防ぐためには、以下の対策を講じましょう:

  • タンク内の部品を定期的に点検・交換する:特にフロートバルブやボールタップは劣化しやすい部品です。
  • 給水管の接続部分を確認する:緩みがないか、錆やひび割れがないかチェックします。
  • 排水パッキンの状態を確認する:定期的に業者に点検を依頼し、劣化している場合は交換しましょう。

トイレの漏水は放置すると床材や壁材が腐食し、修理費用が高額になる可能性があります。早期発見を心がけ、必要に応じて専門業者に相談することをおすすめします。

洗濯機周辺

洗濯機は、日常的に大量の水を使用するため、漏水リスクが特に高い設備です。以下のような原因で水漏れが発生します:

  • 給水ホースや排水ホースの接続部分の緩み:接続がしっかりしていない場合、水が漏れ出します。
  • ホースの劣化やひび割れ:長期間使用したホースに穴が空いたり、ひび割れが発生します。
  • 排水口の詰まり:ゴミや糸くずが詰まり、水が逆流して床を濡らします。

洗濯機周辺で漏水が発生した場合、以下のような兆候が見られます:

  • 洗濯後に床が濡れている:ホースや接続部分に問題がある可能性があります。
  • 排水口から水があふれている:詰まりが原因で逆流していることが考えられます。

漏水を防ぐためには、以下の対策を行いましょう:

  • ホースを定期的に交換する:特に5年以上使用している場合は交換を検討してください。
  • 排水口を定期的に清掃する:ゴミや糸くずが溜まらないように掃除を行いましょう。
  • 漏水センサーを設置する:漏水を早期に検知するためのセンサーを洗濯機周辺に設置するのも効果的です。

洗濯機の漏水は、早めの対応が鍵です。異常を感じたらすぐに点検を行い、必要に応じて業者に相談しましょう。

キッチン・浴室・洗面台の水栓

キッチン、浴室、洗面台の水栓も漏水が発生しやすい場所です。特に以下のような原因が挙げられます:

  • パッキンの劣化:蛇口の根元や接続部分から水が漏れることがあります。
  • 水栓本体のひび割れ:経年劣化で亀裂が発生することがあります。
  • 排水口の詰まり:ゴミや汚れが溜まり、排水が逆流して水漏れを引き起こします。

これらのトラブルは、以下の対策で防ぐことが可能です:

  • 蛇口や水栓の接続部分を定期的に点検する:緩みや錆、ひび割れがないか確認します。
  • 排水口を定期的に清掃する:特にキッチンでは油汚れ、浴室では髪の毛が詰まりやすいです。
  • パッキンを定期的に交換する:蛇口の根元から水が漏れ始めたら、すぐに交換しましょう。

また、水漏れ箇所を放置すると、カビや腐食の原因になるため、早めの対処が重要です。

屋外の水道設備

屋外の水道設備では、以下のような原因で漏水が発生します:

  • 冬場の凍結:寒冷地では、水道管が凍結して破裂することがあります。
  • 老朽化:長期間使用していない配管や蛇口が劣化し、ひび割れが発生します。
  • 自然災害:地震や台風で配管や蛇口が破損することがあります。

特に、地面が常に湿っている、またはぬかるんでいる場合、漏水が疑われます。

以下の対策を行うことで、屋外での漏水リスクを軽減できます:

  • 保温材を巻く:冬場の凍結防止に効果的です。
  • 定期的に点検を行う:蛇口や配管の状態を確認し、異常があれば早めに修理を行いましょう。
  • 自然災害後に配管をチェックする:地震や台風の後は必ず点検を行い、損傷がないか確認してください。

屋外の漏水は見つけにくいため、定期的な点検が重要です。異常を感じたら専門業者に相談し、迅速に対応しましょう。

漏れ水が起こる主な原因3つ

漏水はさまざまな原因で発生しますが、特に多いのが以下の3つのケースです。これらの原因を理解し、早めに対処することで、大きな被害を防ぐことができます。

排水管・闇管の破損や老朽化

住宅内の排水管や壁や床下に隠れている「闇管(やみかん)」は、普段目に見えない場所にあるため、劣化に気づくのが遅れることがあります。特に以下の状況で漏水が発生することが多いです:

  • 経年劣化:築年数が経った建物では、配管の腐食や亀裂が進行している場合があります。
  • 接続部分の緩み:排水管の接続部分が緩むことで、水が漏れ出すことがあります。
  • 目詰まり:配管内部にゴミや汚れが溜まり、圧力がかかることで破損するケースもあります。

特に、排水管の破損は漏水の規模が大きくなる傾向があります。壁や床にシミができたり、カビが発生している場合は、配管の破損を疑いましょう。また、定期的な点検やメンテナンスを行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことが可能です。

パッキンの破損や部品の劣化

蛇口や水栓、給水管にはゴム製のパッキンが使用されています。このパッキンは、日々の使用や経年劣化によってひび割れたり硬化することで、水漏れの原因となります。特に以下のような状況で漏水が発生します:

  • 蛇口の根元から水が漏れる:パッキンが劣化し、密閉性が損なわれている場合に発生します。
  • 給水ホースの接続部分:締め付けが緩んだり、ゴム部品が劣化することで水が漏れることがあります。
  • タンクや配管の内部:トイレや給湯器などの内部部品が劣化すると、水が漏れ続けることがあります。

パッキンやゴム部品は消耗品のため、定期的な交換が必要です。特に10年以上使用している部品は劣化が進んでいる可能性が高いため、早めに交換することをおすすめします。

地震や台風などの自然災害による被害

地震や台風などの自然災害は、建物や配管に大きな負担をかけるため、漏水が発生する原因となります。特に以下のようなケースで被害が発生します:

  • 地震による配管のズレや破損:地震の揺れにより地中の配管がずれたり、接続部分が外れることがあります。
  • 台風の強風や豪雨:屋外の水道設備が破損したり、大量の雨水が排水管に流れ込み圧力がかかることがあります。
  • 地盤沈下:自然災害後に地盤が沈下し、配管が歪むことで漏水が発生する場合があります。

自然災害による漏水は、普段気づきにくい箇所で発生することが多く、被害が広がりやすいのが特徴です。災害後には必ず家全体の配管や設備を点検し、異常がないか確認しましょう。また、災害保険に加入している場合は、修理費用を保険でカバーできる可能性があるため、保険内容も確認しておくと良いでしょう。

漏水(水漏れ)の原因が分からない時の見つけ方!自分で出来る調査

漏水が発生している場合でも、原因が分からないことがあります。その際は、以下の方法で調査を試みてください:

  • 水道メーターを確認する:水を使っていない状態で針が動いている場合、漏水の可能性があります。
  • 水栓や配管の周辺をチェック:湿っている場所や異臭がする箇所は漏水のサインです。
  • 水道代の急激な増加:普段と変わらない生活をしているのに水道代が高い場合は注意が必要です。

これらの方法で原因が分からない場合は、専門業者に依頼して点検してもらいましょう。

漏水したときの水道代を負担するのは誰ですか?

漏水が発生した場合、その修理費用だけでなく、水道料金が大幅に増加することがあります。では、発生した水道代や調査費用は誰が負担するのでしょうか?一戸建てとマンションでは、負担する人やルールが異なるため、それぞれ詳しく解説します。

一戸建ての漏水調査費用

一戸建ての場合、基本的に漏水にかかる修理費用や水道代は家主自身が負担することになります。

ただし、漏水が発生した状況によっては、自治体が減免措置を適用してくれる場合があります。以下のようなケースでは、水道代の一部が免除されたり、返金される可能性があります:

  • 漏水が配管の経年劣化など、不可抗力によるものであった場合
  • 修理後に水道局へ申請を行い、適切な書類を提出した場合

自治体によっては、減免措置が利用できない場合もあるため、漏水が発生した際には必ず水道局に問い合わせて確認しましょう。

マンション水漏れ調査費用

マンションの場合、漏水箇所が共有部分専有部分かによって負担者が異なります。

共有部分(建物全体の配管や共用設備など)で漏水が発生した場合、修理費用や水道代は管理組合が負担するケースが一般的です。一方、専有部分(部屋内にある配管や設備など)で漏水が発生した場合は、住戸の所有者や居住者が費用を負担することになります。

マンションの管理規約に具体的な記載がある場合が多いので、漏水が発生した際は、管理組合や管理会社に相談するようにしましょう。

漏水(水漏れ)の原因が分からない時の見つけ方!自分で出来る調査

漏水が発生している可能性があるけれど、「どこから漏れているのか分からない…」という場合も少なくありません。そのような時に役立つ、自分で簡単にできる調査方法をご紹介します。

以下のポイントを確認すれば、漏水の原因を特定できる場合があります。特に、水栓や配管周辺、水道料金の変化などに注意してください。

水栓や闇管まわりが常に濡れている

漏水が発生している場合、蛇口や配管周辺が常に湿っている状態になっていることがあります。特に、以下のような状況が見られたら要注意です:

  • 蛇口の根元や接続部分が濡れている:パッキンや部品が劣化している可能性があります。
  • 床や壁に水滴やシミができている:排水管や闇管(壁や床下の配管)に破損があるかもしれません。
  • 天井から水が漏れている:二階部分や天井裏の配管にトラブルが発生していることがあります。

これらの状態を見つけた場合は、まず濡れている箇所を拭き取り、時間をおいて再度確認してみましょう。濡れた状態が続いている場合、漏水が発生している可能性が高いです。

特に、壁や床にシミが広がっている場合は、目に見えない場所で大きな漏水が進行していることも考えられるため、早急に専門業者に相談してください。

水が異臭がする

漏れた水が蓄積している場合、異臭が発生することがあります。以下のような臭いが気になる場合は漏水の可能性を疑いましょう:

  • カビ臭:湿気がこもり、カビが発生しているサインです。
  • 腐敗臭:漏れた水が長期間放置されている場合、周辺の汚れや細菌が繁殖して悪臭を放つことがあります。
  • 下水の臭い:排水管の破損や詰まりが原因で、臭いが逆流してくる場合があります。

異臭が感じられる場合は、臭いの発生源を特定するために、排水口や配管周辺を確認してください。また、湿気がこもりやすい場所(床下や壁内部など)も要チェックです。

異臭は、漏水が進行しているサインであることが多いため、放置せずに早めに原因を突き止めることが重要です。臭いが強い場合は、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。

水道代の請求額が急に増えた

普段と生活スタイルが変わらないにもかかわらず、水道代が急に高くなった場合は、目に見えない場所で漏水が発生している可能性があります。特に以下のような状況で漏水を疑いましょう:

  • 水道料金が前月と比較して急激に上昇している
  • 水道メーターが回り続けている:家中の水を使っていない状態で確認してみてください。
  • 普段よりも大幅に高額な請求が届いた:突然の増加は漏水の可能性が高いです。

水道代が急に上がった場合は、まず水道メーターを確認しましょう。家中の水を使っていない状態でもメーターが動いている場合、漏水が発生していることを示しています。

また、請求書の使用量を確認し、日常的な使用量と大きな差がある場合は、水道局や専門業者に相談して原因を調査してもらうと良いでしょう。

水道代の増加を放置すると、無駄なコストがかかるだけでなく、漏水が拡大して建物にダメージを与える恐れがあります。早めの対応を心がけましょう。

漏水に気づいたときの対処法

漏水が発生していることに気づいたときは、放置せず迅速に対処することが大切です。適切な行動を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。このセクションでは、漏水に気づいた際の具体的な対処法として、修理業者への依頼方法と応急処置について詳しく解説します。

水まわりの修理業者に依頼する

漏水を発見した際、原因や被害の範囲が分からない場合は、専門の修理業者に依頼するのが最も確実な方法です。特に以下のような状況では、早急にプロの業者に相談することをおすすめします:

  • 漏水箇所が特定できない:目に見えない壁の中や床下などで漏水が進行している場合。
  • 自分で修理するのが難しい:配管や特殊な部品が関係している場合。
  • 漏水の規模が大きい:水が大量に漏れている、または二次被害が発生している場合。

修理業者に依頼する際は、以下の手順で進めるとスムーズです:

  1. 漏水箇所の状態を写真や動画で記録:修理業者に状況を正確に伝えるために、被害状況を撮影しておきましょう。
  2. 信頼できる業者を選ぶ:口コミや実績を調べ、信頼性の高い業者を選びましょう。地域の水道局指定業者に依頼すると安心です。
  3. 見積もりを確認:修理費用が適正かどうか、事前に見積もりを依頼して確認しましょう。

専門業者に依頼するメリットは、迅速かつ正確に原因を特定し、修理できる点です。また、業者によっては、自治体への減免措置申請もサポートしてくれる場合があります。

逆に、信頼できない業者に依頼すると、不適切な修理でトラブルが再発したり、高額な請求をされるリスクもあるため注意が必要です。安心して修理を依頼するために、複数の業者に見積もりを取り、比較することをおすすめします。

漏水の修理は、早ければ早いほど建物へのダメージを抑えることができます。「おかしいな」と思ったら、すぐに行動することが大切です。

応急処置で水漏れを防ぐ

修理業者が到着するまでの間、応急処置を行うことで漏水の被害を最小限に抑えることができます。以下では、簡単にできる応急処置の方法をご紹介します。

最初にやるべきことは、止水栓を閉めることです。止水栓は、自宅の水道の元栓にあたる部分で、これを閉めることで家全体の水の流れを止めることができます。止水栓が見つからない場合は、各水栓(蛇口)の元栓を閉めてください。

次に、以下の手順で応急処置を行いましょう:

  1. 漏れている箇所をタオルで覆う:水が漏れている部分をタオルや布で包み、被害が広がらないようにします。
  2. 防水テープを使う:配管や蛇口の接続部分に亀裂がある場合、防水テープを巻いて一時的に水漏れを防ぎます。ホームセンターで購入できる「自己融着テープ」がおすすめです。
  3. 水たまりを吸収する:床に漏れた水をタオルや雑巾で拭き取り、二次被害(壁や床の腐食やカビ発生)を防ぎます。

これらの応急処置は、一時的な対策に過ぎません。根本的な解決には、必ず専門業者による修理が必要です。

また、電気設備が水漏れの影響を受けている場合は、感電のリスクがあるため、絶対に触らないようにしてください。この場合は、すぐにブレーカーを落とし、専門家に対応を依頼しましょう。

応急処置の際に重要なのは、慌てず冷静に対処することです。特に、止水栓を閉めるだけでも被害を大幅に軽減することが可能です。水漏れが進行しないよう、できる範囲で手を打ちましょう。

応急処置が終わったら、業者に漏水箇所や応急処置の状況を正確に伝えられるよう、状況を写真や動画で記録しておくと良いでしょう。

 

漏水したときの水道代を負担するのは誰ですか?

漏水が発生すると、修理費用だけでなく、水道代が大幅に増えるケースが多く見られます。では、この水道代や調査費用は誰が負担するのでしょうか?一戸建てとマンションでは、負担者やルールが異なりますので、それぞれ詳しく解説していきます。

一戸建ての漏水調査費用

一戸建ての場合、漏水が発生した際の修理費用や水道代は、基本的に家主自身が負担することになります。

しかし、以下のようなケースでは、自治体が水道料金の減免措置を適用してくれる可能性があります:

  • 漏水が配管の経年劣化など不可抗力によるものであった場合
  • 漏水箇所を修理した証明書を提出し、水道局に申請を行った場合
  • 漏水が屋外の給水管など、家主が気づきにくい箇所で発生した場合

減免措置を受けるためには、自治体ごとに定められた条件を満たす必要があります。例えば、「修理箇所の写真」や「業者から発行された修理完了証明書」を提出する必要がある場合が多いです。

一方で、以下のようなケースでは減免措置が適用されないこともあります:

  • 蛇口の締め忘れや故意の放置による漏水
  • 修理を行わずに長期間放置した場合

漏水が発生した場合、まずは水道局や自治体に連絡し、減免措置が適用される可能性があるか確認しましょう。また、漏水箇所の修理を迅速に行い、必要な書類を準備しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。

一戸建てでは、家主自身が責任を持って対応する必要があるため、日頃から定期的に点検を行い、漏水のリスクを未然に防ぐ意識が大切です。

マンション水漏れ調査費用

マンションで漏水が発生した場合、その費用負担は漏水箇所が共有部分か専有部分かによって異なります。

以下で、それぞれのケースについて詳しく解説します。

1. 共有部分での漏水

マンションの共有部分(建物全体の配管や共用設備など)で漏水が発生した場合、管理組合が修理費用や水道代を負担することが一般的です。

共有部分の例:

  • 建物の主配管や共用部分に設置された給水設備
  • 共用廊下や天井裏に設置された配管

この場合、住民個人が修理費用を負担する必要はありません。しかし、管理組合が迅速に対応しない場合、漏水が長引く恐れがあるため、早めに連絡することが重要です。

2. 専有部分での漏水

専有部分(各住戸内の配管や設備)で漏水が発生した場合、その費用は住戸の所有者や居住者が負担する必要があります。

専有部分の例:

  • 各住戸内のトイレやキッチン、洗面台の配管
  • 洗濯機の給水・排水ホース

特に注意すべき点は、専有部分の漏水が他の部屋に被害を与えた場合です。この場合、漏水の原因を作った住戸の所有者が修理費用や相手方の損害賠償を負担するケースもあります。

マンションの場合、管理規約や保険の内容を確認することが重要です。多くのマンションでは、管理組合が火災保険や施設賠償責任保険に加入しており、これらの保険で費用をカバーできる場合があります。

また、専有部分での漏水に備えて、個人賠償責任保険に加入しておくと安心です。保険を利用すれば、予期せぬトラブルでも費用負担を軽減することができます。

マンションでは、管理組合や管理会社に相談し、迅速に対応を進めることが大切です。費用負担のルールが明確でない場合は、事前に確認しておきましょう。

水の被害を防ぐ漏水ポイント

漏水が発生する前に、日頃からの対策を行うことで被害を未然に防ぐことができます。このセクションでは、漏水を防ぐためのポイントを具体的に解説します。以下の対策を実践し、安心して暮らせる住まいを維持しましょう。

1. 日常的な点検で早期発見を心がける

漏水を防ぐためには、日常的な点検が重要です。目に見える箇所を定期的に確認することで、早期に異常を発見できる可能性が高まります。

以下のポイントを意識して点検を行いましょう:

  • 蛇口や水栓の根元を確認:水が滴っていないか、接続部分が緩んでいないかチェックします。
  • 配管の状態を確認:キッチンや浴室、洗面台の下にある配管にひび割れや錆がないか調べます。
  • 壁や床にシミがないか確認:特に、床下や壁内部での漏水は目視で確認しにくいため、シミや湿気を見逃さないよう注意しましょう。

また、水道メーターの確認も重要です。家中の水を使っていない状態でメーターが動いている場合、漏水が発生している可能性があります。月に一度はメーターを確認する習慣をつけましょう。

2. 配管や設備の定期メンテナンスを行う

配管や水回り設備は、使用頻度が高いため経年劣化が進みやすい部分です。これらを定期的にメンテナンスすることで、漏水のリスクを大幅に減らすことができます。

以下のようなメンテナンスを定期的に行いましょう:

  • パッキンやゴム部品の交換:蛇口や給水ホースに使用されているパッキンは、5~10年を目安に交換します。
  • 配管のクリーニング:排水管にゴミや汚れが溜まると詰まりや漏水の原因となるため、定期的に清掃を行います。
  • 給湯器の点検:給湯器の内部配管やタンクは、劣化や腐食が進むことがあるため、専門業者による点検を依頼しましょう。

特に築年数が経過した住宅では、配管自体が古くなっている場合があります。築15年以上の住宅では、配管の交換を検討することも重要です。

3. 冬場の凍結対策を忘れない

寒冷地では、冬場の凍結による漏水被害が多発します。水道管が凍結して破裂することを防ぐために、以下の対策を行いましょう:

  • 保温材や断熱材で配管を覆う:特に屋外に露出している配管には、保温材を巻いて凍結を防ぎます。
  • 夜間は水を少量出しておく:気温が急激に下がる夜間は、水を少しだけ流し続けることで凍結を防ぐことができます。
  • 凍結防止ヒーターを利用する:電気式の凍結防止ヒーターを配管に取り付けることで、寒冷地でも安心して利用できます。

凍結防止対策を怠ると、破裂した配管から大量の水が漏れ出し、甚大な被害を引き起こす危険があります。冬本番を迎える前に必ず対策を行いましょう

4. 漏水に備えて保険を確認しておく

万が一漏水が発生した場合に備え、加入している保険の内容を確認しておくことも重要です。以下のような保険が、漏水による修理費用や損害をカバーしてくれる場合があります:

  • 火災保険:漏水による建物や家財への被害が補償対象となることがあります。
  • 個人賠償責任保険:専有部分での漏水が他の住戸に被害を与えた場合に適用される場合があります。
  • 施設賠償責任保険:マンションの共有部分での漏水被害を補償します。

特にマンションに住んでいる場合は、管理組合が加入している保険の内容も確認しておきましょう。漏水トラブルが発生した際、どの範囲までが補償対象となるかを理解することで、迅速な対応が可能になります。

5. 異常があれば早めに専門業者に相談する

「水道メーターの動きが気になる」「蛇口の水漏れが止まらない」など、少しでも異常を感じた場合は、早めに専門業者に相談することが大切です。早期発見・早期対応によって、以下のメリットが得られます:

  • 修理費用を抑えられる:小さな漏水のうちに対処すれば、大規模な修理や交換を防ぐことができます。
  • 建物へのダメージを軽減:漏水が進行すると、建物の腐食やカビ発生などの二次被害が広がります。
  • 精神的な負担を軽減:早めの対応で、トラブルが長引くストレスを防ぐことができます。

異常を放置すると、被害が拡大し、修理費用や水道代が大幅に増加する恐れがあります。「おかしいな」と思ったら、すぐに行動することが重要です。

まとめ

漏水(水漏れ)は、生活に大きな影響を与え、建物や設備に深刻なダメージを及ぼす可能性があります。早期発見と迅速な対応が、被害を最小限に抑える鍵となります。

記事のポイントをおさらい

  • 漏水が発生しやすい場所:トイレ、洗濯機周辺、キッチン、浴室、洗面台、屋外の水道設備。
  • 漏水の主な原因:排水管や闇管の老朽化、パッキンの劣化、自然災害による被害。
  • 漏水の見つけ方:水道メーターの確認、水栓や配管周辺のチェック、水道代の急激な増加。
  • 漏水時の対処法
    1. 応急処置として止水栓を閉め、防水テープやタオルで対応。
    2. 信頼できる修理業者に早めに依頼する。
  • 費用負担のポイント
    • 一戸建てでは家主が負担するのが基本ですが、自治体の減免措置が利用できる場合があります。
    • マンションの場合、共有部分は管理組合、専有部分は住戸所有者が負担します。
  • 被害を防ぐための対策:日常的な点検、配管や設備のメンテナンス、冬場の凍結対策、保険の確認。

漏水を防ぐためにできること

日頃からの点検やメンテナンスを怠らず、「おかしいな」と思ったらすぐに行動することが大切です。また、保険の内容を確認しておくことで、万が一のトラブルにも備えることができます。

早めの対応で安心な暮らしを

漏水は、何気ない日常の中で進行し、気づいたときには被害が大きくなっていることもあります。この記事で紹介した対策を実践し、安心で快適な住まいを維持しましょう!

もし漏水が疑われる場合は、専門業者に相談し、迅速な対応を心がけてください。

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