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蛇口がポタポタ…原因は?水道代は?自分で直せる?全て解説!

蛇口からのポタポタ水漏れ、気になりますよね。「たった一滴だし、大したことないだろう」とそのままにしていませんか? 実は、その小さな水漏れを放置すると、水道代が跳ね上がったり、思わぬ住宅トラブルに発展したりする可能性があります。

この記事では、蛇口のポタポタ水漏れの原因をしっかり特定し、ご自身で修理する方法から、プロに依頼する場合のポイントまで、詳しく解説します。水道代がいくら増えるのか、賃貸の場合はどうすればいいのかといった疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

蛇口のポタポタ水漏れ、その原因は?

蛇口から水がポタポタと止まらないとき、まずはどこから水が漏れているのかを確認しましょう。水漏れ箇所によって、原因となっている部品や修理方法が異なります。

ポタポタ水漏れの主な原因箇所

蛇口の水漏れで最も多いのが、次に挙げる3つの箇所からのポタポタです。ご自宅の蛇口をよく観察して、どこから水が漏れているか特定しましょう。

  • 吐水口(蛇口の先)からのポタポタ: 蛇口の先端、つまり水が出てくる部分から水が落ちている場合。原因としては、蛇口内部にある部品の劣化や破損が考えられます。
  • ハンドルやレバーからのポタポタ: 水やお湯を出すために回したり上げ下げしたりするハンドルやレバーの根元部分から水が滲み出ている場合。ハンドルの下やレバー内部の部品に問題がある可能性が高いです。
  • 本体と配管の間からのポタポタ: 蛇口の本体と壁や台所・洗面台の配管との接続部分から水が漏れている場合。内部の接続部品の劣化や、取り付けの緩みが原因として考えられます。

原因となる部品の劣化・破損

蛇口のポタポタ水漏れのほとんどは、蛇口内部の特定の部品が劣化したり破損したりすることによって起こります。蛇口の種類によって使われている部品は異なりますが、代表的なものを知っておきましょう。

  • パッキンの劣化(コマパッキン、Oリングなど):
    • コマパッキン: 単水栓やツーハンドル混合水栓で、水を止める役割をするゴム部品。劣化すると隙間ができ水漏れします。
    • Oリング: 各接続部や可動部で使われるドーナツ状のゴムパッキン。劣化で弾力が失われると水が漏れ出します。
  • バルブカートリッジの劣化(シングルレバー水栓): シングルレバー混合水栓の心臓部。内部部品の摩耗や劣化により、水が完全に止まらなくなります。
  • その他部品(スピンドル、ナットなど)の緩みや破損: コマパッキンを押し下げるスピンドルや、部品を固定するナットが緩んだり破損したりした場合も水漏れの原因となります。

水漏れの原因は、これらの部品が組み合わさって機能している蛇口の構造全体の中で発生します。どの部品が原因かを特定するには、水漏れ箇所と蛇口のタイプを確認することが重要です。

蛇口のポタポタを自分で直す方法

ポタポタ程度の水漏れであれば、専門知識がなくても、ご自身で修理できる場合があります。ただし、作業にはいくつかの注意点がありますので、手順をしっかり確認してから挑戦しましょう。

作業前に必ず行うこと:止水栓を閉める

蛇口の修理を始める前に、最も重要な作業は「止水栓」を閉めることです。止水栓は、その蛇口だけへの水の供給を止めるための栓です。これを閉めずに作業すると、蛇口を分解した際に水が勢いよく噴き出してしまい、家の中が水浸しになる大惨事になりかねません。

止水栓は、蛇口のタイプや設置場所によって異なります。見つからない場合や、固くて回せない場合は、家全体の水道の供給を止める「元栓(止水栓)」を閉めましょう。止水栓を閉めたら、必ず蛇口を開けてみて、水が出ないことを確認してください。

自分で修理するために必要な工具・部品

自分で蛇口のポタポタ水漏れを修理するために、いくつか準備しておきたい工具と部品があります。

必要な工具の例:

  • モンキーレンチ
  • プラスドライバー・マイナスドライバー
  • プライヤー
  • 雑巾、タオル
  • バケツや洗面器
  • ピンセットやラジオペンチ

必要な部品の例:

  • 交換用のパッキン(コマパッキン、Oリングなど。蛇口のサイズに合ったもの)
  • 交換用のバルブカートリッジ(シングルレバー水栓の場合。メーカー・品番を確認)
  • シールテープ(本体と配管の間からの水漏れの場合)
  • 新しいネジ(必要に応じて)

部品はホームセンターやインターネット通販で購入できます。正確な部品を知るためには、現在使っている蛇口のメーカーや品番を確認したり、取り外した古い部品を持ってホームセンターに行ったりすると良いでしょう。

蛇口のタイプ別!ポタポタ修理手順

準備が整ったら、いよいよ修理です。ここでは代表的な蛇口タイプごとのポタポタ水漏れ修理(主に吐水口からの水漏れを想定)の手順を解説します。

単水栓のパッキン交換手順

  1. 止水栓を閉める。
  2. ハンドル上部のキャップを外し、ネジを緩めてハンドルを取り外す。
  3. カバーナットをモンキーレンチで左回りに緩めて外す。
  4. グランドナットをモンキーレンチで左回りに緩めて外す。
  5. スピンドル(パッキン付きの部品)を上に引き抜いて取り出す。
  6. スピンドルの先端に付いている古いコマパッキンを外し、新しいコマパッキンを取り付ける。
  7. 逆の手順で組み立てる。
  8. 止水栓をゆっくり開け、水漏れがないか確認する。

ツーハンドル混合水栓のパッキン交換手順

  1. 水側とお湯側の両方の止水栓を閉める。
  2. 水側またはお湯側のハンドルのキャップを外し、ネジを緩めてハンドルを取り外す。
  3. カバーナット、グランドナットの順でモンキーレンチを使って外す。
  4. バルブ部(スピンドルとコマパッキンが一体になった部品など)を取り出す。
  5. バルブ部の先端にコマパッキンが付いているタイプは、コマパッキンを交換する。バルブ部ごと交換するタイプは、バルブ部を交換する。必要に応じてOリングも確認・交換する。
  6. 逆の手順で組み立てる。
  7. 水側、お湯側それぞれの止水栓をゆっくり開け、水漏れがないか確認する。

シングルレバー混合水栓のカートリッジ交換手順

  1. 水側とお湯側の両方の止水栓を閉める。
  2. レバーハンドルの根元や側面に付いている固定ネジをドライバーで緩めて、レバーハンドルを引き抜いて外す。
  3. レバーハンドルを外した部分にあるカバーやキャップを慎重に外す。
  4. カートリッジを固定しているリング状またはナット状の部品(カートリッジ押さえ)をモンキーレンチなどで左回りに緩めて外す。
  5. バルブカートリッジを真上に引き抜く。
  6. 古いカートリッジを取り外した穴に、新しいカートリッジをまっすぐに差し込む(向きに注意)。
  7. 逆の手順で組み立てる(カートリッジ押さえは適度な力で締める)。
  8. 水側、お湯側それぞれの止水栓をゆっくり開け、水漏れがないか、レバー操作で水漏れがないか確認する。

自分で修理する際の注意点

ご自身で蛇口の修理を行う際には、いくつかの注意点があります。

  • 止水栓は必ず閉める。
  • 無理な力を加えない(部品や本体を傷める可能性)。
  • 分解した部品をなくさないように注意する。
  • 組み立ては分解と逆の手順で、写真を撮っておくと良い。
  • ナットは締めすぎない(適度な力で)。
  • 止水栓を開ける際はゆっくりと。
  • 水漏れ確認は慎重に、しばらく時間を置いてから行う。

自分で修理が難しい場合とは?

以下のような場合は、無理に作業を続けるよりも、プロの修理業者に依頼することを検討しましょう。

  • 蛇口が古すぎる、または特殊なタイプで部品が見つからない。
  • 部品が固着してどうしても外れない。
  • 分解したものの、元通りに組み立てる自信がない。
  • パッキンやカートリッジを交換しても水漏れが止まらない。
  • 蛇口本体や配管に明らかな破損が見られる。
  • 止水栓が固くて回せない、または見当たらない。
  • DIYに慣れていない、必要な工具を持っていない。
  • 賃貸物件である(管理会社や大家さんへの連絡が必須)。

これらの場合は、無理せず水道修理の専門業者に相談することをおすすめします。

蛇口のポタポタを放置するとどうなる?

「たった一滴くらい」と軽視しがちな蛇口のポタポタ水漏れですが、実は放置すると様々なリスクが伴います。

ポタポタ水漏れで水道代はいくら増える?

一滴一滴は少量でも、それが24時間365日続くと、かなりの水量になり、水道代が増加します。具体的な増加額は水漏れの量によって異なりますが、以下の表は一般的な目安です。

水漏れの目安 1分間の水量 1日の水量 1ヶ月の水量 1ヶ月の水道代増加目安
ポタポタ(遅い) 約1滴/秒 約0.3 L 約9 L 数十円~100円程度
ポタポタ(速い) 約10滴/分 約1.4 L 約42 L 数百円程度
チョロチョロ 約200ml/分 約288 L 約8.6 t 数千円~1万円以上

※ 上記は目安であり、水道料金は地域や契約内容、1滴の水量によって変動します。

ポタポタでも年間数千円、チョロチョロレベルになると年間数万円以上の無駄な水道代を支払っていることになります。修理費用と比べて、どちらが経済的か検討してみましょう。

放置によるその他のリスク

水道代の増加以外にも、以下のような様々なトラブルに繋がる可能性があります。

  • 建材の腐食や劣化: シンクや床、壁などが常に湿った状態になり、木材などが腐ったり劣化したりします。
  • カビや雑菌の発生: 湿気が高い場所はカビや雑菌が繁殖しやすく、不衛生になり、アレルギーの原因にもなり得ます。
  • サビやカルキ汚れの固着: 水道水に含まれるミネラル分が堆積し、頑固な汚れやサビの原因となります。
  • 階下への漏水(賃貸やマンションの場合): 水漏れが壁や床下で起こり、階下へ水が漏れ出して損害を与えてしまうリスクがあります。
  • シロアリの発生: 湿った木材を好むシロアリを呼び寄せ、建物構造に深刻な被害を与える可能性があります。

これらのリスクを避けるためにも、ポタポタ水漏れに気づいたら、できるだけ早く原因を特定し、対処することが重要です。

賃貸物件の蛇口がポタポタしている場合

賃貸アパートやマンションに住んでいる場合、自分の持ち家ではないため、蛇口のポタポタ水漏れが起こった際の対応には注意が必要です。

まずは管理会社や大家さんに連絡

賃貸物件で設備の不具合があった場合、まず最初に行うべきことは、建物の管理会社や大家さんに連絡することです。

連絡する際には、水漏れの状況(いつから、どの蛇口か、どこから漏れているか、量など)を正確に伝えましょう。設備の経年劣化による故障や不具合の修理費用は、通常、貸主(大家さん)の負担となります。連絡を受けた管理会社や大家さんが、修理業者を手配してくれる場合がほとんどです。

勝手に修理・交換してもいい?

賃貸物件の蛇口の修理や交換を、管理会社や大家さんの許可なく勝手に行うことは、原則として避けるべきです。

  • 賃貸契約における原状回復義務に反する可能性。
  • 建物のメンテナンスに関する指定業者の存在。
  • 本来貸主が負担すべき修理費用を自己負担してしまう可能性。
  • 修理の失敗による被害拡大のリスク。

まずは管理会社や大家さんに連絡し、今後の対応や費用の負担について指示を仰ぐことが最も安全で確実な方法です。

蛇口のポタポタ修理をプロに依頼する

自分で修理が難しい場合や、賃貸なので業者を手配してもらう必要がある場合などは、プロの水道修理業者に依頼するのが賢明です。

修理業者の選び方

信頼できる水道修理業者を選ぶためのポイントは以下の通りです。

  • 作業前に見積もりを明確に提示してくれるか(可能であれば相見積もりを取る)。
  • 料金体系(基本料金、出張費、作業費、部品代など)が明確か。
  • 実績やインターネット上の口コミ・評判はどうか。
  • 「水道局指定工事店」であるか(信頼性の目安)。
  • 修理後のアフターフォローや保証はあるか。
  • 問い合わせ対応やスタッフの態度は丁寧か。
  • 深夜や休日などの緊急対応は可能か。

これらの点を参考に、いくつかの業者を比較検討して、信頼できる業者を選びましょう。

修理にかかる費用の目安

蛇口のポタポタ水漏れ修理を業者に依頼した場合の費用は、原因や蛇口の種類、作業内容によって異なります。

費用項目 内容 費用目安(円)
基本料金/出張費 業者を呼ぶための費用。 3,000~5,000程度
作業費 原因特定、分解、部品交換などの技術料。 3,000~8,000程度
部品代 交換するパッキン、カートリッジなどの実費。 数百円~1万円以上
深夜/休日割増 時間外対応の場合に加算される費用。 2割~5割増し程度
合計目安 6,000円~3万円程度

※ 上記は目安です。コマパッキン交換は比較的安価ですが、バルブカートリッジ交換や蛇口本体交換の場合は費用が高くなります。

必ず事前に見積もりを取り、内容に納得した上で作業を依頼しましょう。

業者への依頼手順

  1. 問い合わせ・状況説明(水漏れの場所、状態、いつからなど)を行い、概算費用や到着時間を確認。
  2. 業者が現場で原因を特定し、見積もりを提示。内容に納得したら作業依頼。
  3. 業者が修理作業を実施。
  4. 作業完了後、水漏れが止まっているか、正常に動作するかなどを確認。
  5. 見積もり金額を支払い、領収書を受け取る。

蛇口のポタポタ水漏れに関するよくある質問

蛇口の種類が分かりません。どう見分ければいいですか?

一般的にご家庭で使われる蛇口には、以下の種類があります。見た目やハンドルの数、操作方法で判断できます。

  • 単水栓: ハンドルが1つで水かお湯のどちらか一方だけを出す。
  • ツーハンドル混合水栓: 水用と湯用のハンドルが2つ。
  • シングルレバー混合水栓: 1本のレバーハンドルで温度と水量を調節・開閉する。
  • サーモスタット混合水栓: 設定温度のお湯を出す機能付きで、温度調節ハンドルと開閉・流量調節ハンドルがある(浴室に多い)。

ポタポタ水漏れは、なぜ起こるのですか?

蛇口内部にある、水を完全に止める役割をするパッキンやバルブカートリッジといった部品が、長年の使用による経年劣化で摩耗・硬化・破損し、本来の機能を果たせなくなることが主な原因です。

水漏れ修理に使う「シールテープ」とは何ですか?

配管のネジ山に巻きつけて使用するフッ素樹脂製のテープです。ネジ部分の隙間を埋めて水密性を高め、水漏れを防ぐために使われます。主に蛇口本体と給水管の接続部分の修理に使用されます。

DIYで修理したのに、水漏れが止まりません。どうすればいいですか?

部品のサイズや種類が合っていない、取り付け方法の間違い、他の原因箇所の存在、蛇口本体の劣化・破損などが考えられます。無理に再修理を試みるよりも、プロの水道修理業者に依頼して正確な原因特定と修理をしてもらうことをおすすめします。

ポタポタ水漏れは火災の原因になりますか?

蛇口のポタポタ自体が直接的な火災の原因になることはまずありません。ただし、水漏れによって電気配線が濡れたり、湿気によるショートが発生したりすると、間接的に火災のリスクを高める可能性はゼロではありません。また、建材の腐食による建物構造への影響の方が懸念されます。

【まとめ】蛇口のポタポタ水漏れは早めの対処が肝心

蛇口のポタポタ水漏れは、一見軽微でも、放置すると水道代の増加や建物の劣化、カビの発生、さらには階下への漏水といった様々なトラブルにつながる可能性があります。気づいたら、できるだけ早く原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。

水漏れの主な原因は、蛇口内部のパッキンやバルブカートリッジといった部品の劣化・破損です。ご自宅の蛇口の種類と水漏れ箇所を確認すれば、ご自身で部品交換に挑戦できる場合もあります。自分で修理する際は、必ず止水栓を閉め、無理な力を加えないなど、安全に十分注意して作業しましょう。

もし自分で修理するのが難しい場合や、賃貸物件にお住まいの場合は、無理せずプロの水道修理業者に依頼するのが賢明です。複数の業者から見積もりを取り、料金体系や実績、口コミなどを比較して、信頼できる業者を選びましょう。

小さなポタポタも、長期的には大きな損害につながりかねません。「そのうち止めよう」ではなく、「今すぐ直そう」という意識を持つことが大切です。適切な対処で、無駄な出費やトラブルを防ぎ、安心して水を使える快適な生活を守りましょう。

免責事項:
この記事で提供する情報は一般的なものであり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。ご自身で修理を行う際は、怪我や事故、建物の破損などに十分注意し、自己責任で行ってください。修理に自信がない場合や、症状が改善しない場合は、必ず専門の修理業者に依頼してください。この記事の内容によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねますのでご了承ください。

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